UpDate 2000/3/8
三毳山コース(みかもやま


 Q.コースの特徴は?
 A.家族連れで気軽に行け、関東平野を一望にできるコースです。
  でも最近開発が進んでしまい、趣はなくなりました。(2000年3月談)



コースマップ
 三毳山は関東平野の北の端にポツンとそびえる山で、岩舟町と佐野市にまたがり南北に長く、二つの山が並んで連なり、いわば関東の「ひょっこりひょうたん島」(年齢がばれる)といえる様相をしています。 
 この山は、古くは万葉集にも詠われ、三毳山神社(南側の山頂を少し下った所にある)の境内に万葉歌碑があり、東歌が数種刻まれています。 
 行程は約2時間半程度ですが、2つの頂上からの眺めはお手軽に登れる割にはなかなか素晴らしいものがあります。 
 また、北側の山(三毳山=竜が岳とも呼ばれる)の北斜面には、春にカタクリの群生が見られます。 
 三毳山の標高は229Mで、山頂は明るい芝生状になっておりハイカーがよく昼寝をしています。 
 南側のピークは209Mで、2等三角点があります。 
 いずれの場所からも、西に佐野、北に太平山〜日光連山が眺められ、天候次第では南東に富士山の姿も見られます。 
 一番南側は公園となっており、子供広場(ただで遊べるチューブの滑り台もある)や展望台もあります。特に、公園の高台にある展望台は、南方が一面にひらけており、眼下には関東平野が広がり、東に筑波山、前に渡瀬遊水池、空気が澄んでいれば遠くに東京の高層ビル群までも眺められますので、双眼鏡を持参すると良いでしょう。 
 交通アクセスも比較的良く(車ですが)、駐車場は南側の国道50号脇、東側の花センター横、北側の旧50号脇の3カ所あり、どれも十分な駐車スペースがあります。但し、南側と東側はほとんど観光・レジャー名所となっていて土産物店があり、便利は便利だがかなり俗っぽいので私は北側の管理センター側を使っています。(ハイカーしか立ち寄らないので静か) 
 ところで三毳山周辺は、県南大規模公園として整備が進んでおり、至るところで林道や周遊コースが造られています。私としてはあまり人の手を加えず自然のままで静かに散策をしたいと思っており、有象無象ががやがや来るようにはなって欲しくない。他にも同様なコースがあり、残念であります。
 <注意!>
 現在、至る所で林道等の大規模工事が進められており、ハイキングコースが寸断されています。場所によっては仮設足場で道路を横断する場所もあり危険です。公園回遊以外はあまりお奨めできなくなってしまいました。


コースガイド

 今回ご案内するコースは、旧国道50号側の管理センター駐車場から登り、2こぶ越えて南側の公園へ至るルートです。
 三山は、関東平野の北のはずれにポツンとあるので、平野が一望の下です。 
 手前に見える市街地は佐野市、遠方の山の向こうには足利市があります。 
 なお、後から聞いた話ですがこの山頂は「竜ガ岳」とも呼ぶそうです。
 2000年3月に行ったら、いつの間にか電波塔が建ってしまいました。寝そべる場所がない!
(三山頂上から西、佐野方面を望む)
(三毳山から花センターへの分岐点=右)

 至る所に花センターへ通じるルートがありますが、これは三毳山を南に下ってしばらく平坦地をたどった先にあります。花センターの北側に抜けられます。 
 なぜか万葉の道と呼ぶんだそうな。でも、すぐそばに林道ができた。何が「万葉の道」じゃい!万葉時代に舗装なんてあるか。
(2こぶの中央付近の峠近くの林道工事)

 この山は総合公園にするとかで、やたら工事が行われています。わざわざ税金使って自然を破壊しているように思えてならない。人工的に造られた公園で自然に親しめってか!何かがおかしい?2000年初頭に行ったら、すっかり舗装まで済んでた。こんな所に道作って、まさに税金の無駄遣い。(ちなみに国庫補助事業の看板出てました。あほらしくて写真は撮りません。)
(関所跡付近にある岩)

 峠付近に「詠の石」とよばれる岩があります。由来は解りません。(この札がかかってるだけで、説明らしき物なかりけり) 
 (南ピークの2等三角点)

 南側ピークは209mで、2等三角点があります。ここからのながめも素晴らしい。最近、アホな行政の仕業でしょうが、ここの直下に木道の工事をしてます。若い衆が一生懸命工事していた。(若い衆には罪はないが) 
(南側ピークから三毳山望む)
 今たどってきた三毳山山頂が望めます。冬になれば木々の葉が落ちて太平山、唐沢山等が大パノラマで楽しめます。
 今はアンテナが建っていて風情も何もあったもんじゃない。 
(ハングライダー場から筑波山方面)
 ピーク下ってすぐに、ハングライダー場があり、ここから南東方向がよく見えます。 
 正面に筑波山が見えます。(デジカメなので潰れてるかな?) 
(みかも山公園案内図)

 南側に公園があり、案内板も完備しています。 
 私の説明より、これ見た方が早くて正確かな。だって役所が立てたんだもん。 
(展望台)

 公園内には種々の遊具もあり、子供連れでも楽しめます。 
 この展望台を登ると素晴らしい景色です。 
(その素晴らしい景色)
 人工物は好きでないが、ここからの眺めはなかなかのものです。
 関東平野が大パノラマで眺められ、東京のビル群や天候次第では富士山も見えます。
 秋晴れの時期がお薦めで、展望台にはベンチもあるのでワンカップ片手に景色を楽しみましょう。(一人でやってると変なおじさんと思われるので注意)

 
(同じく北側)
 この展望台は北西と東側は木が生い茂りよく見えません。 
 北側は間近に東北道、遠くは日光連山まで望めます。 
(花センターから見上げる三毳山=奥の方)
 当地の東麓には花センターがあり、四季それぞれの花が咲いています。駐車場も十分あるので、ここから登ることもできます。 また、花センターすぐ南側の直売所脇から、何とかトレインという汽車形のトロッコトレーラーが出ており、軟弱な方はこれを利用して公園に行くこともできます。(料金500円だって。私は嫌いだ!) 
(慈覚大師生誕の地)
 三毳山の東麓、旧50号から南に入ったすぐのところに、慈覚大師生誕の地があります。普通の観光客はまず来ません。静かで気持ちの落ち着く場所です。 

<平安時代随一の学僧であり、日本天台宗興隆の一大貢献者である慈覚大師は、名を円仁といい延暦13年(794年)の秋この地で誕生された。
 生家壬生氏は崇神天皇の第1皇子豊城入彦命の子孫といわれるこの地の名族であった。堂前の古い井戸は大師誕生当時の物で、この井戸の水で産湯を使われたと伝えられている。昔は、この井戸の水は、諸願成就息災延命の利益があると伝えられていた。>
・・・岩舟町教育委員会の案内板から抜粋

ひょっこりひょうたん島と呼ばれる訳(私が言ってるだけですが)
 ご覧の通り、南北に山頂がそびえており、地図で見てもひょうたん型をしています。 
 林道作るより、山頂に灯台でも建てた方がまだましかな。
 (JR両毛線岩舟駅南西部付近から撮影)

 注 「ひょっこりひょうたん島」:昭和40年頃NHKで夕方放送していた人形劇。 
  その以前には「チロリン村とくるみの子」ってのやってました。 
  ・・・完全に年がばれた(^_^;)・・・

<独白>
 開発行為の名の下に人工的な物が作られていってます。野草等もわざわざ育成し木道から眺めるようにしていますが、本来の自然とはかけ離れている気がします。
 ちょっと来ないうちに、すっかり様変わりしました。サンダル履きで来られるので便利と言えば便利でしょうが、ここに金かけるより市街地に児童公園を作るとか、下水道を完備するとかの方が喫緊の課題と思いますが。
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太平山から来た方の戻り口