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幻の右ストレート

2001.6.1

 放送に出てくる人でなんとなく困ってしまう人は多い。ありがちなのは「舞い上がってしまった素人」である。何を言っているのか/言いたいのか解らないのだ。

 TBSラジオ『松尾雄治のピテカンワイド』の1コーナー「ガッツ石松の俺が法律だ」(毎週木曜日)は、ガッツ氏が不平不満が多い世の中に物申して幻の右ストレートを打ち込むという放談コーナーだ。いつもは録音だが今日はスタジオ生出演だった。

 ちょうど小泉内閣が発足した直後の第1回放送(4月26日)も生放送だったが、このときははっきり言って困った。何を言っているのか解らないのだ。冒頭部分を要約するとこんな感じ――

(自民党総裁選は)橋本さんが勝つと思っていた。(予備選では確かに小泉氏が優勢だったが)予備選には法的拘束力は無いからね。日本は議院内閣制だから…

 そりゃ総裁選は公職選挙法に従うわけではないから「法的拘束力」は無いかもしれないけれど、1都道府県連3票って決めたんだからね。おまけに総裁選の話がいつのまにか首相指名投票の話になってしまった。何を言っているのか解らないから賛成も反対もできないのだ。このときはなんか参ったよ。

 で、今日の生放送になるのだけれど、今日は解りやすかった。だって賛成できる部分と反対の部分がハッキリしたもん^_^;。松尾雄治さんと飯星景子さんの合いの手(?)もまるで原稿通り^_^;。

 一読するとガッツさんを馬鹿にしているようだけどそうじゃないよ。解りやすいのが一番だからね。コーナーとして評価しているんだよ、これでも。