←前回 次回→ ?今月の目次 ジャンル別一覧  ご意見ご感想はこちらから

スポーツ中継の新技術

2001.7.28

 テレビ朝日の世界水泳を見ていると、スタート時に所属国の国旗が合成される。レース中は世界記録の仮想線が表示されるし、1位になった選手のコース上に所属国の表示が出る(これらは他局であってもニュースなどでも見れる)。あれは非常に見やすいし分かりやすい。

 

 一方、27日にフジテレビ系で放送されたプロ野球中継では「世界初のeye visionプロ野球中継」が行われた。eye visionについての詳細は番組中でも紹介されていたこちらのサイトをご覧ください。サンプル映像もあります。

 なかなか面白いですね。30台のカメラの中から視点を選ぶわけだから、クロスプレーのときなどは威力を発揮するかもしれない。しかしそれ以外でどうかというとちょっと疑問。単なる内野フライを映すのに、外野からの視点→バックネット裏からの視点→外野からの視点という移動が有効なのだろうか、どういう見易さがあるんだろう、なんて思った。

 サッカーだといいかも知れない。パスを受けました、さて前方の布陣はどうなっているのでしょうという見方は有効でしょう。がしかし、サッカーにはVTR再生をしている暇がない^_^;。そういう意味で一番適していると思われるのはアメリカンフットボールだ。実際、僕がこの新技術を始めて目にしたのは今年1月のスーパーボウルだった。パスを受けるまでの視点と受けたあとの視点がなめらかにつながっていくのは見やすかったなぁ。

 正直言って、eye visionはまだまだ発展途上と言える。というか、技術屋さんが面白がって開発したけれどもテレビ局側が使いこなしていない感じがする。他に使い道はないのかな。