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『ウォーターボーイ』を観た

2003.11.2

 金曜日(31日)の深夜、偶然フジテレビにチャンネルを合わせたらフランク=コラチ監督作品『ウォーターボーイ』を放送していた(“ズ”がついてないのは間違いじゃありません)。

【あらすじ】
31歳で独身でマザコンで物心ついてからずーっとイジメられっ子のボビー=ブーシェ(アダム=サンドラー)は、大学チャンピオンチームで給水係ウォーターボーイを勤めていたが、クビになってしまう。ある日、イジメられてキレたボビーが見事なタックルを決めたところ、それを見たアメリカンフットボール部(ただし39連敗中の弱小大学UCLSUマッド=ドッグス)のヘッドコーチが学歴を詐称させて入学させる。
そこからブーシェの大活躍とチームの躍進が始まり、全米チャンピオンを決める試合にまで進出したUCLSUマッド=ドッグスは全米チャンピオンに輝き、ボビーはMVPに選ばれる。
そのうえ強圧的なママ(キャシー=ベイツ)との和解も果たし、ヴィッキー(フェルザ=バルク)との愛も育んで結婚までこぎつける。

 と、こうまとめると『フォレスト=ガンプ一期一会』のアメリカンフットボール版のように思えるかも知れないけれども、こちらはコメディである。だから――たとえとして不適切なような気がするのだけれど――全米の“神戸浩”を集めたような配役だったりする(ゴメンナサイ)。

 さて、夜中(というか未明)に爆笑していたまる三であるけれども、感心したこともある。アメリカンフットボールの試合シーンがあるわけだけれど、今まで見た映画の中で――アメリカンフットボールに限らずあらゆる競技の中で――もっとも自然だった。この監督(というかプロデューサーというか)はアメリカンフットボールが好きなんだろうなぁなんて思いながら見ていたら、なんと、ジミー=ジョンソンとビル=カウワーが出てきた。

ジミー=ジョンソンはダラス=カウボーイズとマイアミ=ドルフィンズの元ヘッドコーチ。全米大学チャンピオン(マイアミ大学1987)とスーパーボウルチャンピオン(ダラス=カウボーイズ1992&'93)の両方を手に入れた最初のヘッドコーチであり、スーパーボウルを連覇した3人目のヘッドコーチであり、ポストシーズン勝率歴代2位(.875:1位はヴィンス=ロンバルディの.900)を誇るヘッドコーチです。
ビル=カウワーはピッツバーグ=スティーラーズのヘッドコーチ。35歳の最年少でヘッドコーチとなって以来今年で11年目、現在NFLでNo.1の長期政権です。また、就任から6年連続でポストシーズンに進出したヘッドコーチは、ポール=ブラウンと彼だけです。

 そのほかにも――あとで調べてみて判ったのだけれど――名選手や名物放送人(実況アナや解説者)が出演している。

 アメリカンフットボール好きならば楽しめる作品です。