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パソコン情報局



ノートパソコン用冷却装置の自作


■きっかけは熱
真夏日はパソコン達にとっては最大の強敵である。なんたって熱である。
以外にも、今のパソコンは熱に対してどういう技術を施すかが重要になっている。
確かに会社の製品でも熱に対する技術はある。でもそれだけじゃ物足りない
ってかそれで満足していたらダメダメ。熱はパソコンを動かなくさせるだけじゃなく
寿命を減らしてしまうのです。
そもそも昔のPCでは考えられない熱量をパソコンが吐き出すようになったのが、個人で考えるきっかけになったんだろうな。

■熱対策1
数字でまず温度が分からないと比較のしようがないので温度計測ソフトを紹介。
デスクトップはこちらのSpeedFanを使ってください、
英語なんか読めるかーヽ(`Д´)ノ
って人はこちら→日本語化してください
ノートはこちらのMobileMeterを使ってください。
でさっそく室内温度28度の中で計測してみたら
アイドル時(なにもしていない) 52度
操作(HP制作をしだしたら) 56度!
ちと熱いよなこれは。
うーん、ってことで現在思いつく方法を自分なりに必死に考えた結果、
以下のが思いつきました。
 ・対策1
  ノートパソコン本体を浮かせてみる。
 ・対策2
  扇風機を使う
 ・対策3
  熱伝導率の良いものを当てて熱の放出力を増加させる
こんなのしか思いつかなかったけど、やってみた。

■実施
さすがに対策1だけだとうんともすんとも言わなかったので対策1,2両方を合わせて実施。その際にエアーフロー(空気の流れ)を考えて扇風機を設置してみた。
改良前のエアーフロー図
絵で表すとこんな感じ
で、以外にも結果は変わらずじまい。
仕方がないので対策3を実施してみた。
結果は1度下がっての55度・・・もうダメダメな雰囲気が漂ってきました!
まぁ使ったのはクリップを定規に五個付けてそれを当てただけだからなぁ
それに鉄だから熱伝導率は悪いし。(銅、銀、アルミに比べて)
ちと、配置を換えてみた
改良後のエアーフロー図配置換え
そしたらなんと、(対策1,2,3全部やってみたら)53度になりました!
いえーい、やっとこ3度下げられました。
・・・・
と思っていたが、しばらくこのままの状態で放置していたら
51度まで下がってました。やた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
そしてアイドル時は48度までいった。

■この後は
やっぱり対策3で使っている素材がクリップで鉄ってのが痛いな
面積量は少ないし、熱伝導率も悪い
ってことで、今度はホームセンターにでも行ってアルミ、銅の板でも買ってきて色々やってみようと思いまつ。
参考リンク →熱伝導率について


■熱対策2
前回は、5度も下げられたのでウマーと思っていたが
いかんせん、あの日ほどの暑い日が来なくて実験が出来ない・・・
まぁ、しゃあないので前よりましな素材を使って実験しました。

カンセキにいってアルミ板と銅板を買ってきました。
以下は詳しく比較した表。
アルミ
伝導率(W/m・K) 236 403
値段 \630 \504
寸法(縦*横*厚さ:mm) 200*200*2.0 180*200*0.5
体積 80000mm3 18000mm3
体積比 4.4 1
1円単位の体積 127mm3 36mm3

でさっそく実験しました。
実験内容は各板の上に氷を置いて何分で溶けるかをタイムアタック
するというシンプル実験です。
これで放熱率(勝手に付けたので正式名じゃない)という実用的な効果が分かるというわけです。
以下結果。
条件 アルミ(分:秒) 銅(分:秒) 気温
シンク(アルミ)の上 5:15 7:46 24度(室内)
木の上 4:22 6:46 28度(野外)
下から風当て(扇風機:弱) 3:04 5:12 24度(室内)
うーん、銅は確かに伝導率が良いけど貴重な金属なだけに高価です。
だから結果を見ると実用的(値段を考えると)に使うとしたらアルミの方が放熱率がよくなりますね。


■この後は
いやー、実用はアルミで決まり。という結論は得たけど
問題はどう活用するかです。
確かに効果はありそうだけど、ただアルミ板をPCに貼り付けただけでは
ほとんど効果はありません。
なにせ熱を吸収するのは良いけど、熱を吸収したら、その後はその状態を保ち続けるからです。
だから、風を当てて熱の放出を促さないと効果があまりでません。それは上の実験からも分かります。
(アルミ板と温度差がある物質を当てればいいということ。風も一種のミクロ物質、気温もミクロ物質と考えればの話)
でも、ノートパソコンの下に板を付けたら、やっぱり下から風を直接当てるのがBESTなんですよね。横からだと設置が大変(自分の環境)、当てられる範囲が狭いし。
でも、これってめちゃくちゃ無理っぽいんだよね。高さはせいぜい5cmを確保するのがいっぱいです。
でもその領域で設置出来る小さな扇風機はないし。
ハンディ扇風機は電池で効率悪いし。
USB扇風機では微妙にでかいから設置無理だし・・・
そうこう迷って色々検索していたら、ふと「USBで扇風機があるならUSBケースファンもあるんじゃないか!」とひらめき「ケースファン、USB」
でさっそく検索。
ああああああああああったあああああああああ→これ
まさに、まさに!このためにある製品じゃないか!
もう神様の思し召しだよ。うんうん。しかも今年の5月発売の新製品
ヒヤッホー!うずくぜ
さっそく注文、注文。って2,680円かまぁちと高いけど。面白いネタが出来そうだから、許す!
あーOVERTOPでしか売ってないのか。まぁいいか
どれどれ・・・
Thermaltake「Mobile fan II+External USB Cooling Fan」   入荷状況: 品切れ(納期未定)

(°口°;) !!マジで!
あいたたたた。やっぱりうまくいかないもんだね。
なので、サポートにいつ入荷するかのメール発射して悩みました。
でも、よーくよーく考えると。「この製品は海外製だから、海外のお店で買えばいいんじゃないか?」
と思ったのでさっそく調べてみました。
そしたら、案の定ありました!しかも11ドル!「日本円にしても、だいたい1210円でしょ?」
「安いじゃん!へぇーこれは良い買い物かも。よし注文しちゃおっと」
「あ・・・ああ・・・ああああああああしまった!」
「送料があった・・・」
>輸送方法:エアー便 22ドル
「うわー!商品より送料の方が高!
結局だめでした。トホホ、メールの返信を待つか


■熱対策3
えーと、前の文章から1週間が経ってます。(汗
とっととやれだね。

さて、前回のおさらいをすると銅よりアルミの方が実用性は高いってことでした。
なのでさっそくカンセキに行って、アルミのなんて言うんだ
まぁ棒見たいのを買ってきました。
で、下のスケッチを元に切断作業。
組み立てデザインスケッチ
これがまた結構な労働。
アルミとか鉄を切った経験はなかったから、甘く見てたよ。
いざ切り始めてもなかなか切断出来なくて。最初の切断は7分もかかってしまった。だけど
その後はコツを掴んで1cmX1cmの棒を6回切るのに30分ですみました。にしても疲れたー
で完成したのがこれ↓
骨組み写真
なんか不本意な出来だけど、ここはがまん・・・
でもって、前のアルミ板を上に設置↓
アルミ板設置
そして、上にノートパソコンを設置↓
横から
で、これだけで測ってみたけど効果は無し。(;´д` )
やっぱり風よ!
ってことで扇風機を当ててみた。
でも1度ぐらいしか効果がなかった。(;´Д`) ウワーン

ここでめげてしまっては男が廃る。
秘技!Thermaltake「Mobile fan II+External USB Cooling Fan」
思ったよりも早く入荷して良かった良かった。
ファンこいつをノートパソコンの下に設置
右にある丸い銀色が回転速度調整です。
最小にすると音は全くでないけど、風量が半端なく使えない。
逆に最高速度にすると、音が爆風で使い物にならない。
よって中間(2000rpm?)ぐらいで回してます。
これならちょうど良い風量で、我慢出来る音なので。
USBコネクタUSBでファンが使えるようにする変換コネクタ(珍しいそうで)

それでもまだまだ未完成な部分があるので色々と改良↓
ファン設置して横から良い色で光ってます。

今までは床から4cmの高さだったけど、高さがないと風量が確保出来なくなることが分かったので6.5cmにしてみました。
しかし、かなり応急的に段ボールで底を上げたので超不安定きわまりない!
なので木を切って底上げしてみました。

あぁ言い忘れていたけど、これといって温度が極端に下がっているとは実感出来ませんでした(完
いや、なんだろ・・・結果が出ても良いと思うぐらい対策したんだけどね・・・orz
もうちょっとテストをやってみます。


■ところで
今までの総対策費:4700円(でも研究費を入れると5500円ぐらい)


■完成!????
もう上の状態で1ヶ月ぐらい使い続けましたが、木の切り方が下手だったのか
バランスがめちゃくちゃで接着がはずれてしまう!
もう、そのせいで普通に使うのに支障をきたしてしまう。

だからまたアルミ棒を買ってきて、手慣れたアルミ切断して
高さUP!床下6cmにしました。
そして一番下にはホームセンターにあった防振ゴム買ってきました。
これで安定度は抜群になりました。それとアルミ棒の接着をよくするために金属にでもくっつけて良い強力両面テープでくっつけました。
しかし床から高いから文字を打つのが疲れる罠。
キーボードでも買おうかな・・・ぇ

完成!これが我が自作冷却台の集大成!
ちなみに対策総費用は6千円になりましたー。これであまり効果がないんだよな
ワハハww
orz
2004年09月12日 作成


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