平成17年7月29日(第2日目)

 8時40分ホテルを出発。

 今日は、バスで九成宮醴泉銘の碑を目指す。

 車窓からは、中国の田園風景が目に入ってくる。何処まで言ってもトウモロコシ畑。
 見渡す限りトウモロコシ畑が続いていて人家など見えない、しかし道路には人が歩いている。自転車をのんびりこいでいる人もいる。
 時々数人で、道路の脇に座っている。ガイドさんの話では、バスを待っているとのこと。勿論、バス停と称するものなど何処にもない。本当にバスは止まってくれるのか、よけいな心配をしてしまう。

 センターラインなど殆どない。前方があいていれば何処でも追越をかけてくる。
 交通ルールはあってないようなもの。兎に角、先に侵入したほうが勝ちといわんばかりに、車が突っ込んでくる。バイクの3人乗りは当たり前、幌のないトラックの荷台にも乗っていた。

 途中バスの運転手さんが道を聞きながら何とか、11時5分に到着。

 到着はしたものの九成宮の建物が分からない。
しばらく探していると、何処からかおばさんが出てきて、ガイドさんと何か話し始めた。どうやら、九成宮の管理人のようだ。
 早速案内された。
 建物は赤煉瓦の塀で囲ってあり、扉は鉄でできていている。九成宮の看板など何処にもない。
 扉の鍵を開けて、夢にまで見た九成宮の建物の中に入った。
 入ってすぐの建物が、萬年宮、奥が九成宮だ。
 九成宮醴泉銘の碑は建物の中央に堂々と建っていた。碑の他には何もない。入口を入ると、3メートルほど先の碑が「よく来たな」と言わんばかりに迎えてくれた。
 碑は現在ガラスで覆われているので、直に触れることはできない。碑面は、傷も多く又長年拓を採った為かかなり磨耗していた。しかし、欧陽洵の線の鋭さ、美しさは読み取ることができた。

 しばし、時間の経つのも忘れて見入っていると、いつの間にか拓本を広げて一冊12元で売りはじめましたので買った。





 皆で写真を撮り碑を後にした。


 途中夕食を済ませ、20時40分ホテル(全日空長安城堡大酒店)着。
 5階の角部屋。広くて、景色もよく最高の部屋だ。


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