半 切
       
    塞 下 曲

ごがつてんざんのゆきはななくしてただかんのみあり
五 月 天 山 雪 無 花 祇 有 寒
てきちゅうせつりゅうをきくもしゅんしょくいまだかつてみず
笛 中 聞 折 柳 春 色 未 曾 看
あかつきにたたかうにきんこにしたがいよいにねむるにぎょくあんをいだく
暁 戦 随 金 鼓 宵 眠 抱 玉 鞍
ねがわくはようかのけんをもってたたちにためにろうらんをきらん
願 将 腰 下 剣 直 為 斬 楼 蘭




          平成二十年五月書