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垂直な直線のかき方　スモールステップ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栃木県都賀町合戦場小学校　新村勲

　黒板やサイトで例示しても、なかなか垂直な直線のかき方がわからない子はいませんか。１対１で教えるとその時はできても、一人でやらせてみるとどのようにやればよいのか分からなくなる。２つの三角定規をどのように置けばよいかわからず途方にくれている。
　考えてみれば、三角定規の辺と辺を合わせるというのはかなり高度なことである。表裏の組み合わせを含めると５４（３の３乗の２倍）通りもある。基準線にどちらの三角定規を合わせるかにもよるので、さらに２倍の１０８通りにもなる。その中から選択する。
　そこで、一目で分かる工夫をしたい。赤と青のマジックで三角定規の辺に色を塗る。使う辺を限定する。こうするとはっきりする。
　さらに漢字スキルの要領で、スモールステップで練習させる。
　このような考えで、このサイトを作成した。このサイトを活用して学習すれば、だれでも垂直な直線のかき方が分かる。このサイトで学習したあとに教科書やスキルの問題で習熟を図る。練習プリントとフラッシュサイトがセットになっていて、そのまま授業できる。
　ご指導・ご批判いただければ幸いである。

（１）まず、三角定規にマジック（油性）で赤と青の線をつける。(実物の写真と上手な色の塗り方）



垂直な直線をかくときには〈あ〉の線に青と青を合わせる。赤の線が垂直な直線になる。


 次のように指示してイメージをもたせる。「　直線〈あ〉に垂直な直線をかくということは、〈あ〉の地面に柱を立てるのと同じことだね。まず、〈あ〉の地面に三角定規をあてて土台にしてごらん。」（例示する）
「次に、もう１つの三角定規で柱をたててごらん。」（例示する）
「2つの三角定規をしっかり押さえて、垂直な線をひきましょう。」
表と裏両方とも塗る。教師が塗ってあげるとよい。

（２）プリントを印刷する。
　垂直な直線のかき方スモールステッププリント①　②　③を印刷しましょう。
　（用紙を「Ａ４の横」または「Ｂ５の横」に指定してプリントアウトする。）
　　うすい線をなぞる→点線をなぞる→自分でやってみる　のステップで練習する。

（３）フラッシュのサイトをプロジェクターで投影して、授業する。
　　　（２）のプリントに対応したフラッシュサイトをプロジェクターで投影して、授業する。

（４）しっかり定規をおさえられない子へ（しっかり定規をおさえる方法）

しっかり定規を押さえられず、土台にする三角定規がずれてしまう子。最後、直線をかく時に、２枚の三角定規を同時に押さえることが上手くできない子がいる。変に力を入れすぎたり、指全体で押さえるなど変な押さえ方をしているのだ。このような子には次のように言う。
「人差し指、中指、薬指の先で定規を押さえ、第一関節を内側に軽くそらしてごらん。」
このようにすると上手に押さえることができる。
　普段からミニ定規を使用させ定規の扱いに慣れさせておくことが大切だ。

※　平行な直線のかき方スモールステップと合わせてご使用ください。

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