きらからくりこる
それは ことばの万華鏡
一人でも みんなでも見られる 不思議な装置
なかには 50音がいっぱい
最初にあらわれる画面は いつも ぱっぱらぱーの原っぱ
ぱっぱらぱーの原っぱは 何もないけど すべてのはじまり
ことば あふれる
ぱっぱらぱーの原っぱ
ことばと あそぼ
ことばで あそぼ
なにもなくても ことばがあれば
いつでも どこでも だれとでも
おもしろく あそべる
楽しく なれる
生まれてきたみんなにある 誕生日
ぱっぱらぱーの原っぱで
生まれてきたもの みんなのハッピーバースデイ
ことばの星座が きらめくなか
新しい星が 生まれます
新しい星で だれかが生まれます
めぐる ことば
めぐる 星
めぐる 命
めぐる 友だち
きらからくりこる ~みんなのハッピーバースデイ
ことばあそびと音楽でつむぐ 命のファンタジー
なぁんてね・・・
なぁんて かんてん ところてん
ところがないから 番地もない
番地もないから 家もない
家もないから 屋根もない
屋根もないから てんじょもない
てんじょもないから 便所もない
便所もないから 紙もない
神もないから 仏もない
仏もないから 寺もない
寺もないから カステラもない
カステラもないから おやつもない
おやつもないから 三時もない
三時もないから 時計もない
時計もないから 予定もない
予定もないから
こうして、ぱっぱらぱーの原っぱを、
一人で探しているんだ
隣の星はよく欲しがる星だ!
バッタぴょんぴょん みぴょんぴょん
合わせて ぴょんぴょん むぴょんぴょん
法師が帽子に上手に星星の絵をかいた
みみずの みみちゃん 右から みみそうじ
みみずくの みずちゃん 右から みみそうじ
粟飴 かや飴 翁飴笹飴 白飴 千歳飴
ハクション フィクション ディスカッション
ハクション アクション カーネーション
餅つき 羽根突き 鐘をつき
うそつき きつつき 運の 尽き
プリンを作る プランを立てる プリンセス
エプロンかけて プランのとおり プリンを作り
プリンスと プリンを食べる プリンセス
バースデイケーキ→バラース デレイ ケレーキリ
あざみ レタス畑では、「レ」を足すのよ
レ今日は レよい レお天気ね
たぬき村では、どんなことばになるかしらねぇ
みんなもやってみて。
あざみの「星のかぞえうた」
♪ ひとつ ひそかに かがやくの
ふたつ ふらふら ゆれてるの
みっつ みつめて みつけたの
よっつ 宵から でていたの
いつつ いつもの おなじみの
むっつ むらさき きらきらの
ななつ ななめに ながれるの
やっつ やっぱり とどかない
ここのつ こんなに みえるのに
とおに とおくに はるかなの
「ワニのニワ」
「セミのみせ」
「キツネはねつき」
名前をさかさにしても、おもしろいピョン
パロール→ルーロパ
おりたみちよ→よちみたりお
一人称をかえるだけで、
いろんな人になっちゃうピョン
「ぼく」は 星をしらべています
「うち」は、星をしらべてるやんか
「拙者」は 星をしらべてござる
「まろ」は、星をしらべておじゃる
「おら」は 星さ 調べてるだっちゃ
「かくれんぼ」→「ぼく」「かれ」「かん」「かれん」「くかん」・・・
「たんじょうび」→「びじょ」「びじん」「うた」「たび」(「旅」「足袋」)・・・
「ことばあそび」→「こびと」「こばと」「あそこ」「あと」「そと」「とびばこ」
「ぱっぱらぱーのはらっぱ」→「ぱぱ」「らっぱ」「はっぱ」「あらら」「のら」「ぱあ」
「さんこうどり」→「どこ」「りこん」「うり」「うど」「こうさん」「さんど」「うんこ」
「ここで はきものを お脱ぎください」
「ここでは きものを お脱ぎください」
少しさびしい少年。ことばのひとりあそびが得意。いつも、ことばがあふれる「ぱっぱらぱーの原っぱ」を探している。
元気な女の子。パロールのともだち。いい匂いをたどって、どこからか「ぱっぱらぱーの原っぱ」にやってくる。そして、またいい匂いをたどって、どこかの星の「ぱっぱらぱーの原っぱ」へ去ってゆく。
「ぱっぱらぱーの原っぱ」をなわばりにもつ、ちょっとハードボイルドな猫。ジャムは、ジャム・セッションの「ジャム」だぜ~♪
「ぱっぱらぱーの原っぱ」の住人。「ぱっぱらぱーの原っぱ」の幅跳び大会で、一番がんばったバッタ。あざみと仲良し。いつも一緒。
「ぱっぱらぱーの原っぱ」の住人。いろんな歌をうたってきた。特に『あざみの星のかぞえうた』が十八番。なぜかバッタと気が合い、いつも一緒。
「ぱっぱらぱーの原っぱ」の住人でしょうか。
ことばあそびあるところ、かならずあらわれ、音を奏でます。
中学高校教諭を経て、現在は詩や文章を書いたり、絵本や童話を作ったりしている。猫、言葉と遊ぶのが好き。詩集に「ことばとすごす」「ことばじゃらし」「あるひのあひる」「ことばもよう」(踏青社)など。絵本に「アイスクリースマス」(福音館書店)「あるのかな」(鈴木出版)「ねこのどどいつあいうえお」(のら書店)「どんはどんどん・・・」(ひかりのくに)「でちゃったときは」(フレーベル館)などがある。
現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。映画「四十七人の刺客」NHK「その時歴史が動いた」テーマ曲等。88、95、97年に日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。最新刊「歌に恋して 谷川俊太郎&賢作ソングブック」(音楽之友社) 最新CD「あるでんて」(TRBR-0015)
オフィシャルサイト
http://tanikawakensaku.com/
1947年埼玉県秩父生まれ。長沢セツ・モードでイラストレーションを学ぶ。主な仕事に、絵本『ねぎぼうずのあさたろう』(福音館書店)『くろずみ小太郎旅日記』(クレヨンハウス)『ふようどのふよこちゃん』(理論社)『月見草の花嫁』(BL出版)他。股旅姿で読み語り講演、全国を廻っている。
91年カイロ国際実験演劇祭日本より初招待。97年エジプトのピラミッド前にて公演後、フランス、ベルギーとまわる。詩人からフォトジャーナリストまで、様々な分野の表現者とコラボレーションを展開。92年よりことばパフォーマー波瀬満子の舞台演出。01年9.11事件を契機に、フィリア・プロジェクトを展開。11年3.11東日本大震災後、石巻市立大川小学校の遺族の声を、舞台や執筆を通じて伝える他、チャリティ・コンサートなどを開催。
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