遺伝子組み換え食品の謎

遺伝子組み換えによる品種改良を施された農作物が出回りつつあるけど、
それの危険性も指摘されていて、消費者としては漠然と不安も感じているよね。
でも、遺伝子が組み換えられた農作物が、なぜ危険なのか
ちゃんと把握できている消費者は、どのくらい居るんでしょうか?(^-^)
遺伝子が一部変わったからって、見た目や味や栄養などの点で変わりがなければ、
別にいいんじゃない?と考えるのが普通だよね。

実は僕も最初はそう思ってて、反対派の意見に対して、
何もそこまで嫌がらなくても。」とまで考えていたくらいなのだ。
ところが、よく調べてみると、遺伝子組み換え食品を食するのは、非常に危険なことだったのだ。
皆さんも僕と同じに反対派に回りましょう!、などと言うつもりはないけど、
まぁちょっと、以下の文を読んでみてください。
僕なりに調べたものを、かなり(笑)かいつまんでアップしてみました。

まず、その遺伝子組み換え技術、というのが実際、どういう事をしているのか。
そもそも、遺伝子を組み替えるだけなら、すでにそれほど難しいことはないそうな。
ただ、植物の細胞壁がやたら硬いので、簡単に中身に手を出せないために、
いろいろな工夫をすることになるということらしい。

1.アグロバクテリウム法
 作物に病気を起こす土壌細菌の一種に、
 感染すると、その細菌の遺伝子の一部(核外遺伝子と呼ばれる)を、
 作物の遺伝子の中にもぐり込ませる、という性質を持つものがある。
 それを利用して、その細菌の核外遺伝子の中に目的の情報を組み込んだあと、
 作物にその細菌を感染させる。
 すると、感染した作物は目的の性質を持つようになっちゃうわけだ。

 例えて言うと、つまり、
 毎日のように庭でフンをしていく犬がいるとしよう。
 ただのフンだと迷惑この上ないので、
 その犬の胃腸を改造して、匂わず、有益な肥料になるようなフンを排泄するようにする。
 そうすると、庭にフンをされても、迷惑どころかありがたいかも、というようなもの。

2.エレクトロポレーション法
 まず、植物細胞の壁を酵素で溶かして取り除き、裸の状態の細胞にして、
 遺伝子が入りやすいようにする。
 次に、このスッポンポンの細胞に、短時間の電気をかけて穴をあけ、
 そこから目的の遺伝子情報を入れる、という方法。

3.パーティクルガン法
 金やタングステンの微粒子に、取り入れたい目的の遺伝子をまぶし(笑)
 これを高圧ガスで、植物細胞に打ち込むという方法。

次に、これらの方法で遺伝子を組み替えて、どんな作物が欲しいのか?

1.除草剤の影響を受けない作物
 除草剤とは、読んで字のごとく、植物を殺す薬。
 作物も植物の一種であるからには、除草剤の影響を受けないわけにはいかない。
 それで普通は、作物の生長に害のある雑草を取り除こうとしても、
 薬は使えず、もっぱら人の手で草取りに励むしかなかったわけだ。
 それを、特定の除草剤には影響を受けないように改造すれば、
 その除草剤に限れば、いくら使用しても消えるのは雑草のみ、というわけ。

2.害虫を寄せ付けいない作物
 特に、葉モノとかトウモロコシのように、虫食いになると商品価値が下がるような作物に、
 かじった害虫を殺してしまうような毒素を持つような改造を施す。
 そうすれば、その害虫は、少なくともその近辺にはいなくなるというわけ。

3.収穫後の日持ちを向上した作物
 果実の成熟や植物の老化をすすめる植物ホルモン、が現れるのを抑える遺伝子や、
 果実が熟する時に働く酵素、が現れるのをおさえる遺伝子を組み込む。
 そうすると、例えばトマトは、畑で完熟してから収穫できるようになり、
 例えば花ならば、今までより長い間花を楽しめる、ということになる。

こうなると、なんか良いことずくめのようだけど、
よく考えると、生産者側にとって都合がよいことばかり、なんだよね。
では、消費者にとって、どんな問題があるかというと、簡単に言えば、
「予期しない事態を生む可能性があるにもかかわらず、
 本当に完璧に、安全性が評価されているのかどうか、疑わしい」
ということ。

除草剤の影響を受けない、ということは、
その特定の除草剤は、好きなだけ、使い放題に大量に使える、ということ。
収穫後、どの程度その除草剤の成分が残留することになるか、想像したくもない。

害虫を寄せ付けない、ほどの毒素を体内に隠し持つ食品。
害虫にのみ効果がある毒素で、人間には無害なモノだといくら保証されても、
同じ地球上の生物同士。一方には猛毒で、もう一方には無毒だなんて、信じられます?
長期にわたって大量に摂取しても、ホントにまったく無害だと言い切れるんですか?
だって、遺伝子組み換え技術自体、それほどの年月は経っていないのに、
「長期間の摂取」という人体実験を、いつの間に行なったんですかぁ?(^^ゞ

日持ち向上のために、成長ホルモンに手を加えた農作物。
これも同じく、「長期間の摂取」実験を行なっていないことは明らかなのに、
長期にわたって大量に摂取しても、ホントにまったく無害だと言い切れるんですか?

イギリスで猛威を振るい、日本でも最近発見された、狂牛病
牛が食べた牧草に問題があるらしいんだけど、
この牧草、ひょっとして遺伝子組み換え技術を利用して造られたモノだったりして。
などと勘ぐっている、ぺんちゃんです。(^-^)

あなたはどう思われますか?
僕は、食品に遺伝子組み換え技術を使うのは、大反対です。
日常的に口にする食べ物には、すでに残留農薬ダイオキシン環境ホルモンなど、
問題点は数多く存在してるのに、これ以上心配のタネを増やさないで欲しいのだ。