その女子高生は、自他ともに認める面食いだったそうな。
男は顔が命、その他は2の次。と公言してはばかりませんでした。
日頃の努力(笑)が実って、彼女は学校で1・2を争う美男子と評判の、
1年先輩とおつきあいすることに成功したそうな。
その先輩は、美男子にも関わらず(笑)、顔だけでなく性格もよく、
運動神経もまあまあ、頭もイイし、話題も豊富で話も面白いし。
理想以上に念願がかなって、幸せいっぱいの彼女だったけど。
おつきあいして、すぐに彼女は、その彼氏の妙なクセに気がついた。
デートの最中に彼は、鏡とか窓ガラスとか、ピカピカの車のボディとか。
とにかく顔が写る物なら何でも、必ずと言っていいほどのぞきこんで、
自分の顔のチェックをしていたんだそうな。
彼女もちょっと気になったけど、
自分たち女の子だって、そういう行為は良くやることだし、
まぁ、これだけの美男子なんだから、そのくらいのナルシズムも仕方ない、
と、多少からかう程度の注意をするだけで、黙認していたんだって。
そのふたりの関係が破局を迎えたのは、おつきあいを始めて3ヶ月ほど後。
彼女が、初めて彼氏の自宅のお部屋に招かれた時だった。
ドキドキしながら、それなりにこぎれいな部屋に通された彼女は、
部屋に足を踏み入れた途端、すごいブツに気がついた。
部屋の壁には、笑顔の彼氏の等身大の全身写真が、どーんと貼ってあった。
彼女が来るって日に、んなもん、部屋に飾ったままにしておくだけで、
充分、そやつの神経を疑うよね。
ギョッとして足が止まった彼女はしかし、それでも、
「さっすが、ナルシストだわ。」と苦笑するだけでひるまずに、
部屋に入ろうとしたけれど、
その直後、その全身写真の重大な点に気がついた。
その写真とは、1ヶ月ほど前のデートの時、
彼女とふたりで並んで撮った写真の、彼女の方を切り取った半分だったのだ。
頭の中で、何かがプツンと切れた彼女、
「さよなら。」と、一言だけつぶやいて、そのまま帰ったそうな。
もちろん、彼とはそれきり別れた。
で、それ以来、彼女は面食いをやめたそうだ。めでたし、めでたし♪。
実話、らしいです。(^_^)
この娘も、おつきあいした相手が悪かったねぇ。
美男子の中にも、ナルシストじゃない良い男もいっぱいいるよぉ。
ほら、ここにも。σ(^-^)v♪ ←自己矛盾