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1日目


5時に出よう・・・なんて言っていたのですが、
結局7時、梅雨真っ只中、しとしと小雨の降る中家を出発します。
お宿のある六日町に入った時点で、その先どうするか決めましょう・・・と予定は決めていません。
というより、新潟の観光情報はとても少なかったので、選択や検討の余地がなかったのです。

雨が降っているので、17号をのんびり走ってそのままお宿に入ってもいいし・・・と思っていたら、
三国峠を過ぎ、トンネルを抜けたらそこは雪国(笑)・・・ではなく青空が♪
苗場を過ぎる頃には太陽がギラギラ、もうしっかり夏の陽気です。
こんなに良いお天気になると分かっていたら、高速にのってもっと早く新潟入りしたのですが・・・
せっかくなのでこのまま直行し、日本海に出てからランチにする事にしましょう。(^^)

日本海に抜けるルートは、3年前の中越地震で被災した山古志村のちょっと南ですし、
先日の岩手・宮城内陸地震の震源地と環境が似ている山越えなのでちょっと気になりつつも、
窓を開けてオゾンたっぷりの風を楽しみながら楽しいドライブでした。

まずはフィッシャーマンズケープのお鮨屋さんを目指したのですが、すでに廃業しているとの事。(>_<)
他の店は観光客目当てのお店っぽいので、さてどうしましょ・・・
13時を過ぎてお腹は空いたし
20分程山あいに戻ったあたりの、調べておいたもう1軒は14時までの営業・・・
しかも初めての所でスムーズに行ける自信はないし・・・
でも電話をしてみると道順を丁寧に教えてくれ、14時少し回る位なら気にしないでお越し下さいって・・・
とっても感じの良い応対なので是非行ってみたくなりました。
地図とアドバイスのお陰でスムーズに余裕の13:40にたどりつけました。(^^)v

  夢想山 隠れ味乃 0257-32-0212  
新潟県柏崎市南下2910 (火)定休

ここを上って行くと・・・ 古民家風の隠れ味乃があります。
7室の個室もあります 囲炉裏のある掘り炬燵式テーブル
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刺身6点盛 蛸の柔煮 鬼おろし添え
冬瓜と烏賊の煮物 高原とまと
竹の器のおしぼり入れ 1枚のメニューに包まれて サービスのアイスコーヒー

3種の「隠れ味に涼味膳」から、お魚の御膳をチョイス、海の近くだけあって新鮮なお刺身でした。
さざえ、まぐろ、鯖、南蛮海老、ひらめ、エンガワと6種のネタが良いのはもちろんの事、
添えてあるツマもタデも大葉もふわっときれいです。
柔らかく炊いた蛸の下には大根の鬼おろし、普通のおろしよりずっと蛸を引き立てます。
冷たい冬瓜には烏賊のうまみがしみ込んでおり、烏賊も柔らかい。
大きなトマト半分をごく薄くスライスし、ドレッシングと言うより上品なソースが甘みを引き立て
トマトだけのサラダは見た目もお味も感激物でした。
お米も、大根とはちょっと違った食感の冬瓜の味噌汁も美味しかったです。
これで1500円!、信じられないお味とおもてなしでした。
そして、「サービスです」とアイスコーヒーを出して下さいました。

16000坪の敷地内には陶芸工房もあり、レストランで使用している器もそちらで作られたものだそうで、
同じお料理でも、それぞれ微妙に違う手作り器にお料理が映えていました。

とっても立派な登り窯 蓮池の向こうに陶芸工房が・・・

工房・和夢焼(なごむやき)は、新潟県内最長の18mの登り窯を持っており
体験教室もあるようなので、次回は時間に余裕を持って訪ねたいと思います。

ここ、面白い事にヤギやらダチョウやらいろんな動物を飼っています。
時間がなかったので見て回れませんでしたが、雑草処理担当(^^)のヤギは入り口にいました。

ポインタしてね あかちゃんヤギ お母さんヤギ


さ〜て、ちょこっと海を見てきましょう。渚100選のひとつ鯨波海岸です。

右が国道369号線の御野立トンネル、すぐ左に小さく歩道トンネル、そして左の大きな窪みが鬼穴
鯨波鬼穴
昔この穴に住んでいた赤鬼は村の娘たちを捕らえては食べ、村人を苦しめていた。
神様に鬼を追い払って欲しいとお願いすると、29の仏様を従えうちわ太鼓を打ち鳴らし、お題目を唱えながら穴に近づいた。
すると赤鬼は穴から這い出し、逃げていったという。それ以来、この穴を鬼穴と呼ぶようになったとの事。

歩道トンネル 潮吹いてます(^^) トンネルを抜けると・・・
立派な展望タワーがあります 左の小さな穴が歩道用のトンネル

そろそろお宿に向かわないと夕食に間に合わなくなります・・・
その前にレッドラインに触れているのでガソリンを入れなくちゃ・・・
新潟はガソリンが安いと言われていますが、確かに〜!レギュラーで¥163でした。

来る時3箇所くらいの道の駅に寄ったのですが、
地場産の野菜やお土産が売られ、トイレがきれいなのが道の駅だと思っていたのですが、
こちらでは(全てじゃないと思いますが)全然違うのです。
買い物も楽しめないし、トイレも用を足すためのそれなりの所ばかりでした。
なので地酒を買いたかったのに目的を達せられず、どこかの酒屋に寄らなくちゃね・・・と走っていました。

すると山道にポツンと立っている小さなよろず屋風のお店に、前の2台の車がス〜っと止まったのです。
一応お酒の看板もありますが、寂れた売れなさそうな冴えないお店なのに・・・あやしい・・・
地酒を買うつもりだったので、私もウインカーを出してお店に行きました。
ところが引き戸が開かない・・・鍵がかかっているのではないのです。
引き戸が開けずらいようなそんなお店なんです。^^;
中からおばさんが開けてくれたのですが、西陽で暑い店内にはほんとにお酒屋さん?てほど何もありません。
冷蔵機能の付いたショーケースには数本の720mlの日本酒があり
「地酒が欲しいのですが・・・」と言ったら出してくれたのが川原屋でした。

精米歩合65%の本醸造酒に大吟醸を10%ブレンドしたというお酒です。
掟破りのような気がするのですが・・・
  ポインタしてね

急にFAXでの注文が多くなったのでおかしい?と調べたら
何かの雑誌で日本の銘酒20選に選ばれたとか(新潟県からはあの久保田、八海山とここの3箇所だけ)
一升瓶はずっと先まで予約でいっぱいらしいです。しかもここだけでしか販売していないらしい・・・
大き目のぐい飲みでの利き酒は野沢菜のピリ辛炒めのつまみ付き♪ しかもお代わりも勧めてくれて・・・
しっかりほろ酔い気分の同行者が「美味しい!」と言うので720mlを3本購入。
運転のため利き酒が出来なかった私に、
「旅館に着いたら飲んで・・・」と、利き酒の残りの瓶(残量1/4位)を下さいました。

お宿に着いたのが18時ちょっと前、お風呂に入りたいので夕食は18:45にしてもらいました。

二間続きの角部屋からは田園風景が望め、温かいおもてなしのおぢやちぢみ?のティッシュケースと団扇も・・・
露天風呂 ポインタしてね 内湯には薬草風呂も・・・
一応温泉でしたが、泉質を期待してはいけないレベルかも・・・

お風呂から出ると急いで夕食です・・・

山菜の先付3品と穴子胡瓜 南蛮海老、鮭、活蛸、はまち 雲丹豆腐
もち豚の角煮 地酒♪ 米茄子の田楽
揚げ蕎麦がき 岩魚の塩焼き 越後牛の陶板焼き

夕食は隣の客室?で頂きました。なのでのんびりゆったり・・・
地酒2種(高千代と鶴齢)、そして日本酒で作ったという梅酒を取ったのですが、
高千代の無濾過生原酒がとても美味しかった!
遅い到着なのに、温かい物を次から次へと出してくださいました。
食後の抹茶のアイスクリームを頂いていたら電話が・・・
頼んでおいた蛍鑑賞への送迎車の時間が迫っていたのです。
あわてて部屋に戻り着替えて・・・お酒のほろ酔い気分がすっかりさめてしまいました。(-.-)


車で20分位走った大月ほたるの里はちょど蛍が出始め、来週が「ほたる祭り」との事。
でも今日は夕方に雨が降って今は止んでいる・・・という絶好の蛍日和。
さて、見られるのでしょうか・・・
「ほたる祭り」の前なので人出は少ないとはいえ路駐の車列に、期待はいやがおうにも駆り立てられます。
真っ暗なあぜ道でちょっと不安ですが、そこそこ人出のある通路を進むと・・・

いる!いる!

あっちこっちでぴ〜かぴか♪ いや〜すごい数です。
遠い昔見たことはあるらしいのですが全く記憶にないので、初めて蛍を見たような感激です。
本当に幻想的で神秘的で・・・
シャッターを何度も切ったのですが、設定をきちんとしていなかったので1枚も撮れておりません。(>_<)
ま〜こういう感激は心の中にそっとしまっておくのがいいのかもしれませんね。

今回の旅のメーンイベントは達成!
感動を胸にお宿に戻り、心おきなくビールで喉を潤し、川原屋を頂きました。
川原屋は美味しかったのですが、私は夕食で頂いた高千代の方が好きかも・・・♪
昼間呑めなかった分をダラダラ呑んで、蒲団は敷いてもらってあるし・・・
上げ膳据え膳が旅館の醍醐味ですよねぇ。



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