2016年05月 
ソウルでダウン


( 1 日 目 )

朝起きるとなんだか頭がもわ〜っとしている、二日酔いみたいな感じ、でも昨夜はお酒呑んでいないし・・・
こういうのは初めてだわ。
家を出るのはお昼頃なので、病院に行くかだいぶ迷ったのだけど、
痛いわけではないし、病院が混んでいたら乗り遅れるかも・・・と・・・今思うと考えが甘かった。

去年の秋、出発の4日前に急遽取りやめになり、変更やらとても面倒だったので、
そんな事も出発を強行させた理由かもしれない。

もわ〜っとしているだけで、それ以外は全くいつも通りだったので、
朝ごはんを食べ、支度して、電車に乗って羽田へ、チェックインしてラウンジへ。

美味しくサラダも食べたし・・・
飲茶と生ビール 海老餃子、エビチリ、焼売

でも・・・遅めのランチなのにあまり食欲がないのでサラダと飲茶のみ・・・
ビールもグラス半分で残した辺り、やはりちょっとヘンだったのねぇ・・・



 HND→GMP 1540→1800 JL93 73H 2h20  

ポインタしてね


機内食はほとんど食べず、ひたすら「なんなんだろう、このもや〜っとした頭頂部・・・」と目をつぶっていた。

いつも通り地下鉄でホテルへ。その車内でも、痛みはないものの違和感はあった。
もや〜っとした頭頂部の違和感は、ホテルに着いた頃から後頭部に移動・・・なんなのこれ?
予定していたアカスリ&夕食は止めにし、近くのコンビニでミネラルウォーターを買い、
部屋に戻りシャワーを浴び、早めに寝てしまう事にした。明日起きたらスッキリしていますように・・・



( 2 日 目 )

3時に目が覚める。立ち上がると頭全体が重くなっている。横(横臥)になれば全くラク。
朝食後、部屋に戻る頃から頭が痛くなる。ベッドに横になるとラクになる・・・の繰り返し。
 幼少期から頭痛の経験はほとんどないため、すごく気になる・・・

帰国日を早めようかと思い、PCでJALの連絡先をチェックし電話するも、全く繋がらず・・・
PC情報だと部署によっては日曜でも営業しているようなのだが・・・
一度行ったことがあるので場所は承知、地下鉄でプレジデントホテルの3階にあるJALへ。
硬く閉ざされたドア・・・隙間から奥の方に人影が見えるので、脇のインターホンを押すも、誰も出てこない。

そうだ!と気が付き、すぐ近くのロッテホテルの中のJCBラウンジへ。
1日も早く帰国したいので、JAL便の変更をしてもらおうと思って行ったのだけど、
 この時点で、立っているのが辛いほどの状態。呼吸も荒いので「病院へ行った方が良いのでは?」と心配してくれ、
病院(日曜なので救急病院)の紹介と、医療通訳の手配をしてくれました。
日本語で懇切丁寧に対応していただき、持っててよかった〜JCBクレカ!感謝です。

今すぐ帰りたいけれど、金浦線も仁川線も今日は全便満席、明日なら可能との事で取り直してもらう。
(第一区間だと発行替えで面倒だが、使用中の航空券だったので不幸中の幸いだった)

JCBのお姉さんに韓国語で行き先など書いてもらったメモを貰っていたが、
たまたま乗ったタクシーのドライバーは片言の日本語ができ、Tマニで支払い領収書ももらえました。
日曜だから?タクシーは裏の救急出入り口に付けてくれました。

通訳さんとは病院の救急ロビーで待ち合わせ、救急以外の一般の人はいないのですぐにミートできました。
貴重品の入ったバッグは、通訳さん(日本人女性)が管理してくれたので安心。

検査項目は、血圧測定、体温測定、問診、点滴をし頭部CT(造影剤使用)、胸部レントゲン、心電図。
移動は全て車椅子、それ以外はベッドに横になってといった安静体制。
点滴は生まれて初めての体験でした。
CT検査機に入ると点滴から造影剤を注入、火の中に入ったかのような熱さが瞬時に体内を走り回ったのでびっくり。

だいぶ待たされてから(ベッドに横になっていられたのでラクだったけれど)、検査結果の説明と言う流れでした。
 「異常は見受けられない」 しかし 「帰国したら神経内科を受診した方が良い」との事でした。

診断書は韓国語と英語で発行してくれ、鎮痛剤(これがデカくてザラッとして飲みにくい)を受け取り終了。
支払いは・・・保険が効かないので超高い!クレカ使用可だったので助かったけれど。
通訳代金は現金払い、前回の残りしか持ち合わせていなかったけれど、手持ちギリギリで間に合いました。

長く横になっていたせいか頭痛は収まっていたし、異常なしと言われ気が楽になったせいもあり、
通訳さんに「タクシー拾いますか?」と言ってもらったのですが、
ちょっとお土産でも買って帰ろうと「買物してから地下鉄で帰ります」と断ったのが失敗の元。
通訳さんとお別れして10分も経たない内に悲劇が・・・

激痛と息苦しさに襲われ、やっとのことで地下鉄に乗りホテルへ、ロビーでしばらく休まないと動けない状態。
もらった鎮痛剤を飲んで、テーブルに突っ伏して30分ほど経ってからフロントへ。
 明日の1泊をキャンセルしてから部屋へ。ベッドに横になるとだいぶラクになった。
食欲もないため水を多めに飲んで早めに就寝。



( 3 日 目 )


地下鉄1本で金浦には行けるけれど、頭を横にしていないと激痛になるので、
ホテル前から乗れるリムジンバスの方が多少なりラクかも・・・と利用。
でも・・・リクライニングの角度だと痛みを抑えることはできなかった・・・水平じゃないと無理・・・

やっと金浦に着いてチェックインカウンターへ。
事情が通達されていたようで、ビジネスクラスの席を用意してくれていました。本当にありがたかったです。
今まで何度もラッキーUGをしてもらったけれど、一番うれしかった・・・

KEのラウンジでも人気の少ない隅のソファーに、なるべく頭が低くなる体制でひたすら目を閉じていました。


 GMP→HND 1205→1415 JL92 73H 2h10  

搭乗してすぐ、CAさんに「具合が悪いので飲食は全て要りません」と伝え、
幸いなことにフルフラットになる機種だったため、
離陸後シートベルト着用サインが切れた時から、到着前の点灯まで、ずっと寝ていた。
隣がいない最前列だったのもありがたかった。

ランディングしてふとイヤな予感が・・・ピギーを開けると・・・やはりない・・・
激痛で注意散漫になっていたのだろう。
金浦のセキュリティで出したネットブックを、引き取らずに通過&搭乗してしまったのだ。

立っているのも辛い状態なのに、税関前で、その手続きなどしてから京急ホームへ。
ホームで待っていたら、先ほど対応してくれたGHさんが走って来て、
「今、金浦空港から連絡があり、該当のネットブックはなかった」とのこと。
近いから、そして小さな空港だから早いわ・・・あ〜踏んだり蹴ったりだわ。

ない=心無い人に持って行かれてしまった・・・て事ね。
ネットブック自体は惜しくないけれど、大元のパソコンと連動させているので個人情報が・・・
早くメアド変えたり処理しないと・・・痛い頭は中からも外からも・・・

電車を乗り継いで這うようにして帰宅。しばらく横になる。横になれば痛みが遠退くのが不思議。
横になったまま海外旅行保険会社に電話をしたりしていると、JALから電話が・・・
「ネットブックが見つかりました」と。今日の最終便で届いたあと、着払いで送って下さるとの事。あ〜良かった。
プロバイダやカード会社にまだ連絡していなくて、これまた良かったです。



( 後  日  談 )


帰国翌日の朝一番で病院へ。
診察、頭部CT、頸椎レントゲン、採血をし、再度診察。
異常はないが原因がわからないので鎮痛剤は出せないとのこと。気晴らし程度だけれど・・・と、ビタミンB12を処方。

その翌日、造影剤を使っての頭部MRI、そのまた翌日は頸椎のMRI。
ODテストやら耳鼻科やら呼吸器内科やら・・・検査検査の日々。
起きていれば激痛、寝ていれば平気・・・は帰国後20日も続いた後、何だったの?と言うように消えた・・・
本当に何だったのだろう?



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