ファンが期待に胸躍らせた写真集発売
その翌日…記念イベントに参加出来るのは
先着200名限定ということで、芳林堂書店の前には
日も昇らないうちから数多くのファンが集まり、
静かにアツく高田馬場の夜は明けたのでした。

6時をすこし回った頃、人数の確認が行われ
整理券の配布がスタート。この時くばられた整理券。
集合・スタート時間に予定とズレがあり不思議に
思っていると、スタッフの方から【重大なお知らせ】が。
「すいません!わたくし…萩野さんのあまりの
人気に驚きまして…時間を間違えてしまいました!!」
この事により、整理券が事前に作られたものではなく、
並んだ人数を見て急遽作ってくれたものであることが判明。
ありがとうございます…そしてお疲れさまでございます。

ビルの内部が改装中で、シンナー臭が充満するなど
不都合があったらしく、予定より早い9時に販売開始。
写真集を購入して、イベント参加券を受け取り一時解散。
イベントが始まる30分前の12:30に再集合して、
階段に並んでしばらく…会場である上の階から
歓声があがり、サイン会のスタートを知りました。
続いて萩野さんの低い声が響いていたようですから、
なにか始まりの挨拶があったのだと思います。

前半は列の進みが早くあっさり順番がきた筈ですが、
待っている時間は非常にながく感じられました。
そして、いざ番がくると時の流れは倍速の世界へ…
順番がくると前に進み、『どうも〜』と、挨拶をして
丁寧にサインしてくれるのを見守って終了。は、早いっ。(笑)
予想よりはるかに早い終了です。せめて、と移動しながら
「詩が……すごいよかったです!」写真集の感想を伝えると、
サインをしようとしていた手を一瞬止めて、「あー…それ、
(手にもったマーカーを力をこめて振り下ろす)すっごい嬉しい」
静かに、力をこめて「うれしい」と言った萩野さんに、
今回の写真集に対する強い思い入れを感じました。

この日の萩野さんは、白のタンクトップに
白地にブルーのストライプシャツを羽織った一足先に夏仕様。
色味をおさえてみじかく切ったハネ気味の髪がとても新鮮でした。

陳列棚の間にギッシリ人が詰まった状態で、非常に暑かったこの日。
サインをしながら何度か汗をぬぐう仕草を見せていました。
後ろ髪を暑そうにかき上げると、そのまま立ち上がってしまい
下だけ『サリーちゃんのパパ』状態になったりしている(笑)
萩野さんを見ているうち、予定よりはやく100人目に到達。

「・・・・・・?」
マジックを持ったまま、しばらく次を待つ萩野さん。
『最後?…え?もう?』
ご本人にとっても呆気なかったのか、何度か確認した後
『お〜終わったか〜』見学者を見渡し笑顔をみせた萩野さんに、
会場から自然と拍手がおきました。それが静まるのを待って、
「萩野さんも暑そうですし、一度退場いただいて休憩していただきます」
スタッフからの説明を受けて、「えーっと、それじゃ休んできまっす(笑)」
颯爽と席を立ち店の奥へと退場。萩野さんが立ち上がった瞬間、
会場のあちこちから「おっきー…」ざわめきが漏れます。


* * * 


いよいよ整理番号101〜200番の後半戦。
休憩を終えてもどってきた萩野さんは、
暑さに耐えかねたのかシャツを脱いでタンクトップ姿に。
「キャー!」結構大きく上がった歓声に、
驚きつつテーブルまで歩いてひと言。

「…なんか、このままいくと最後はぜんぶ脱いでなきゃダメみたい?(笑)」

前半を終えてペースがつかめたのか、
後半はサインしながら、上機嫌に
ファンとコミュニケーションしていく萩野さん。
この日の様子を写真集を使って表現すると、
前半が『孤高の王』なら、後半は『ジョニー
』って感じぃ?(萩野さん風)
・・・失礼しました。
緊張のためか、なかなか話しかけられない
ファンには自分から積極的に声をかけていました。

内容は、
「今日はどこからきたの?」
「何時きたの?」
「写真集見た?」などなど。
そんな中ひときわ印象的だったのは、
「夜のイベントは?くる?」。

キャパ160数名のところ、2500通とも2800通とも
囁かれる応募のあった、夜のイベント=トーク&リーディング。
ご本人から無邪気に「これる?」と聞かれても、
ほとんどの方は 「(外れてしまって)いけません」と、
悲しく答えるしか術はなく、それを聞いた
萩野さんも、本当に残念そうにしていました。

前記の通り、それなりに時間をとって
ひとりひとりとコミュニケーションしていた後半戦。
萩野さんとファンのやり取りで一番多かったのがこちら。

ファンの方:「写真集見ました」
萩野さん: 「うん、ありがと♪どれがよかった?」
ファンの方:「…やっぱり、お尻が。(笑)」
萩野さん: 「・・・!!(爆笑)」

「意外とプリっとしてるんですね♪」
最初のうちは、さらなる感想を
述べるファンにも、満面の笑顔で
「ひっぱたいてもい?
」や、
「うるさいよっ。ばか(語尾上がり)」など
余裕の切り返しをみせていましたが、
最後の頃は、あまりに答えが同じだったせいか(笑)
「全裸なんだろ?聞く前からわかってたんだヨー」
「みんな、シリシリうるさいよぉっ(笑)」
とても楽しそうに、でも少々スネ気味だった萩野さん。
これには隣にいた書店スタッフも密かな笑いを漏らしていました。
(暑い中でも背広を脱がなかった紳士なスタッフさんもさすがに笑う面白さ)

また、写真集に掲載された直筆の詩、
【一夫多妻制】が話題に上ったときは
「え?一夫多妻制?大賛成よ♪俺は」
とびきりの笑顔でキッパリ返答。
やり取りが聞えた一角が爆笑すると、
「あ。あの辺、聞こえたな?(人の間から声の方を伺う)
男ってヤツはよぉ〜まったく。いつまで経ってもばぁか〜♪」
小さく美声を響かせていました。

その後も、「今日は何時に起きたんですか?」
いろいろと心得ている(笑)ファンからの質問に
姿勢をピンと正した萩野さんの答えは「10時」。

「みなさんが頑張って並んでくれてた頃、
俺はっ夢の中でした。どうもごめんなさい…!」

後半目立ってきたのは、お子さんと男性ファンの姿。
小さい子を前にした萩野さんは、子供の目線に
あわせようとテーブルから身を乗り出して
「(放送見て)こわくなかった?」…など、
とても優しい声で話しかけていました。

なかでも印象的だったのは、
お母さんに連れられてやってきた小学生くらいの男の子。
萩野さんを前にとても恥ずかしそうにしていましたが、
お母さんが「大きくなったら萩野さんのようになるのが夢」。
そう話すと、ますます恥ずかしがって
お母さんの後ろに隠れてしまう可愛らしさ。

小さなファンの将来の夢を聞いた萩野さんは
気恥ずかしそうな笑みを見せながら、
「そっか。がんばってな」と、男の子と腕と腕を
クロスにかさねる仕草。男の子が腕を出せるまで、
何度でも繰り返してあげていました。

男性ファンは個性あふれる形で萩野さんへの想いを披露。
ファンに注目を一身に集めていたご年配の男性には、
理由を尋ねて※お孫さんのために早朝から並んでいた)
「それは…ありがとうございます。お孫さんにもぜひお会いしたかった、
と、お伝えください」心をこめて礼儀正しく頭をさげていました。

そして、見ているわたし達もドキドキするくらい
緊張した様子だった、王蛇とシャンゼリオンの
変身ポーズ披露(!)をした二人の男性ファンへは、
「すごい、カッコイイよ!(王蛇の方へ)」
「(シャンバイザーを見て)あ、オレがいる♪」など、
イカス兄貴ぶりを存分に発揮。(笑)

「あのっ変身とかしてもいいですか?」
「え?うん(?)」
よく解らないまま返事をした(と思われる)
萩野さんの前で次々と披露される変身ポーズに
「あ、そういうことかー!(笑)」
座ったままのけぞって爆笑。おふたりが
去った後は、『あーびっくりしたー(笑)』
そんな感じでしきりと鳩尾あたりを撫でていた萩野さん。
しかし、時間が経つにつれ自分の変身ポーズで
場を盛り上げたおふたりに対抗心が芽生えたのか(笑)
他の人にサインをした後、ちいさく燦然のポーズ。

どよめく会場に『ホンモノの変身ポーズはこうよ。どだ』と、
満足そうな表情を浮かべたように思えましたが、
コトの真相やいかに?(笑)

最後までテンションの変わらない
ゴキゲンな様子で200人目にサイン。
『終わったーー!』と、大きな伸びをした
萩野さんに会場からは拍手の嵐。
サービス精神旺盛で、見ているだけでも楽しかった
サイン会もこれで終わりかと寂しく思っていると、
立ち上がった萩野さんから驚きのお知らせが。

「えー…っと、時間にまだすこし余裕があるし、
夜のイベントにこれない人がいっぱい居るって
いうことで、いまからちょっとしたトークをしよっかな…
と、思います。でも、ちょっとだけだよ?
夜話すこと、なくなっちゃうからさー(笑)」

* * *

会場に歓喜のどよめきを起した
突然ミニトークイベントのレポートはこちら。
(近日アップ予定)

(2003.5.10 * taira)

 
     




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