敵か?味方か?クリスの不可解な行動

GM「で、その頃地上では……」 アンジェ「……おう、ビルが揺れてる!?(汗)」 GM「アンジェリカの目の前の道路を突き破ってジェノザウラーが二体、レブラプターが    三体出現しますな。格納庫は別の所にあったので、そこに連絡を入れていたわけで    すね。さっき歩哨が押したスイッチは(笑)」 アンジェ「……なんとっ!ミェーチのところへ急ぎましょう。取り押さえないと。」 GM「では、潜入した二人は二ターン目から戦闘に参加可能と言うことで。」 レクス「あ、やっと出番だ。」 ザイン「なら、私もゾイドに乗って戦う訳ですか。」 GM「まぁ、アンジェとザインが乗り込むまでもある程度時間がかかるわけですが……レ    クスは索敵判定してみて〜」 レクス「え〜と……1成功です。」 GM「では、更にステルスコートをパージしながら接近してくるダークスパイナーを感知    出来ますな。」 レクス「接近してくる方向は?」 GM「テロリスト達が部隊展開している後方かな。で、テロリスト達の方は援軍が来たと    喜ぶ感じですな。」 レクス「じゃあ一応挟み撃ちというわけではないと。」 アンジェ「うひゃあー。クリスの相手は私が……また操られるのはいやだなぁ……」 クラウス「厳しめだな……」 GM「ですが、ダークスパイナーは一体ちょっと離れたところにいたジェノザウラーに攻    撃を仕掛け始めますねぇ。」 アンジェ「……あれ?良くわかんないなぁ。敵対してるかと思えば……」 GM「で、アンジェとザインは乗っちゃって良いよ。相手困惑している間に(笑)」 レクス「どういう事だ……?と困惑気味です。」 GM「で、アンジェに通信かな。    クリス「しっかりしろよ……手伝ってやるからさっさと片づけるぞ。下手に死人な    んぞ出したくないだろ?」あ、ダークスパイナーは改造されてキラースパイナーに    なってますね。」 アンジェ「それは……そうだけど。どうしてクリスが私たちに味方してくれるの?こない      だは……」 GM「クリス「俺の居場所じゃなくたってな……ここは俺の生まれ育った街なんだよ。」」 ザイン「……ふむ。事情が上手く飲み込めませんね。」 GM「クリス「知り合いが死ぬかも知れないのを黙って見過ごせる人間じゃないんでな。    良いからお前も口じゃなくてゾイドを動かせっ!」と言うわけで、そちらはジェノ    ザウラー一体、レブラプター三体を相手してください。距離は……まぁ、好きなよ    うにとって置いて良いです。」 アンジェ「……そっか。分かった。クリス、手伝って。んじゃあ臨戦態勢、と。各機、キ      ラースパイナーは敵性に非ず、攻撃を禁じる。繰り返す……と命令しておきま      しょう。」  こうして戦力の整わないまま戦闘開始である。  相手はジェノザウラー一体とレブラプター三体。  主導権は当然のように取り、相手は移動せず。スネークハンターズはアンジェが前衛で 殴り合う予定、ザインは距離2で動かず索敵に専念。レクスは距離6で遠距離戦に徹し、 光学迷彩で射線を遮る。  攻撃ターン、アンジェはジェノザウラーを集中攻撃。全て命中させ胴体装甲を削る。  ザインもジェノに攻撃を仕掛けるが、攻撃面をほとんど強化しておらず、距離が近すぎ て軽火器での軽い攻撃しかできない。しかも回避されてしまう。  レクスもジェノを狙い光学迷彩を利用した収束兵器でそつなく装甲を削っていく。一発 はクリティカルするもののパルスビームライフルを破壊するに止まった。  そして相手の攻撃は…… GM「と言うわけでこちらのターン……レブラプターは……アンジェしか居ないね(苦笑)」 アンジェ「かもーん……三体みんな来るんだろうなぁ(苦笑)」 GM「キラーファング、ハイパークロー×2、パイルバンカーを三体が……」 ザイン「強烈ぅ(苦笑)」 アンジェ「……計十五回攻撃?死ねる!死ねる!(汗)」 レクス「十二回だと思うんですが(苦笑)」 GM「そんなに慌てるな(笑)」  半数以上は回避するものの四発当たってしまい、その内二発が何と頭部に命中してしま う。ADシールドの防御効果の無かった頭部命中を気合いで無効化するが早くも全身ボロ ボロである。 GM「で、ジェノの攻撃……周りの街に向かって収束荷電粒子砲発射ですな。まぁ、さっ    き侵入していた雑居ビルにしますか。」 クラウス「まだゾイドに乗ってないけどここで挑発ってアリ?」 GM「ん〜……取り敢えず無しで。」 クラウス「駄目か……」 レクス「う〜ん距離6じゃ庇えないなぁ……」 アンジェ「……庇え、と?(汗)」 レクス「ちなみにクリスは庇わない?」 GM「位置が遠い、と始めに言っていたハズですが(苦笑)」 レクス「むぅ〜。やっぱり隊長次第か。」 アンジェ「……あーわかりましたよ、庇うよちくしょー(苦笑)」 GM「や、無理して庇う必要はないんじゃない?」 アンジェ「……そう?……んじゃ止めた、これ以上ダメージ来るときつい(苦笑)」 GM「ではビルは荷電粒子砲を受けて崩れ落ちていきます。で、こちらの行動は終わり〜」 フューゼル「うわぁ……被害拡大しまくってる……」  二ターン目。  当然のようにスネークハンターズが主導権を握る。  敵はレブラプターが後方へ撤退しつつ全力回避を宣言。ジェノはスネークハンターズの 足止めのためにその場に止まるが胴体装甲が一桁になっている時点このターンが終わるま で立っていられない事は明白だ。  アンジェはジェノに止めを刺すべく移動せず。フューゼルとクラウスはレブを追いかけ 移動。ザインは索敵に専念しつつデータ転送を行う。レクスもジェノを排除すべく光学迷 彩の範囲内から移動せず。  攻撃ターン。アンジェはジェノを攻撃し相手を大破させる。フューゼルとクラウスはレ ブラプターに攻撃を仕掛けるが流石に撃墜できず。 アンジェ「私移動してないから、荷電は使えたはずなのよ。次のターンも移動しないなら。」 レクス「威力的に街に被害が出るから駄目では?」 アンジェ「……あ、そういえばそうだったね(苦笑)」 レクス「撃ってたら街が大変な事に(苦笑)」 アンジェ「しっかもーしっかもー、直径5へクスをぶっとばすのー……(汗)」  等と隊長が考え無しに被害拡大をし損なったのはご愛敬だろう。  そして最早結果の見えた三ターン目。 アンジェ「そこのレブラプター!ジェノは全部撃破されたようですし、このまま行っても      わりと勝ち目無さそうですよ!今降伏したら公正な裁判を約束しますよー!…      …多分、公正だと思う。」 フューゼル「隊長、それは詐欺ですよ(笑)」 GM「テロリスト「……くっ逃げられもしないか……投降しよう……」」 アンジェ「素直で宜しいっ!ガイロス帝国(と書いてうちと読ませる)だって冷酷無残な      鬼ではありませんよ!……きっと。」 フューゼル「ふぅ、さて、後は持ち出した資料に何処まで書かれてるかですが……とか呟       いてよう。ミサイル十発も撃つと金が…つかスナイパーライフル撃てねぇ…       …」 GM「そちらでも戦闘が終わると、キラースパイナー『ノイ・シュロスヴァント』が近づ    いてきて……」 アンジェ「……クリス。そっちも終わったようね……あなたが何をしているのか、何故こ      んな事になっているのか、今度こそ説明してくれる?」 GM「破壊されてコックピットから這い出てきたジェノのパイロットを指の間に挟むよう    に足を振り下ろしますな。」 アンジェ「……っ?何をするつもり?……ジェノのパイロットをどうにかしよう、ってん      なら止めますよ?」 GM「クリス「手前らの言いたいことを聞いてやるよ……喋って見ろよ」と、テロリスト    に言ったりしてますね。    テロリスト「我々の苦しみは、憤りは!こうして暴力にするしかその強さを訴える    ことなど出来ないっ!」とか震える声で答えるわけですが。」 アンジェ「……クリス……なんつーか、同意したいが剣幕に圧されてる感じ。」 GM「クリス「……手前ぇらの頭は飾りか?他人に理解して貰いたいならちゃんと説明し    ろよ。言葉の代わりに暴力を使って置いて理解されないなんて勝手なこと言ってん    じゃねぇ。暴力に出たんだから死ぬ覚悟くらい出来てたんだろ?十分に後悔しろ。    したか?じゃ……さよならだ。」」 アンジェ「だめっ!……突き飛ばしたい!」 GM「んじゃ、阻止されましょう。」 フューゼル「駄目ですよ、死なんていう楽な道与えたら。」 アンジェ「だめ、だめよそれは。それじゃあ私刑じゃない。どんな非道な犯罪者でも、司      法に照らし公正に裁かれる権利があっていいはず……感情で人を処断するなん      て、騎士の矜持にかけて見過ごせません。」 GM「クリス「あのビルにだって俺達の知り合いが居たかも知れないだろ……?それでも    庇うのかよ?感情でって、元々それをやってきたのはこいつらだぜ……?ま、この    話は平行線だろうな……俺は博愛主義者じゃないんでな。自分の大切だと思ってい    るモノを怖そうとする奴には容赦するつもりはねぇ……」」 アンジェ「……でしょうね。でも、私たちまで同じ所に落ちることはない、と思う。……      その、パイロットの身柄は預かります。私たちが責任を持って、彼らを裁きそ      の背後にいるものを、帝国を脅かす敵を叩き潰すわ。」 GM「クリス「……分かった。今回はお前の顔を立ててやるよ。でも……その結果絶望す    るのはお前の方だ。それは覚えて置けよ。」」 アンジェ「……私は、自分の選択を後悔しない……と、去っていくスパイナーに向かって      呟こうか。」 フューゼル「さて、こちらも事後処理をするとしますか。熱源感知とかでビル内の生存者       とか確認できますかねぇ?辛そうですが。」 GM「それってレスキュー隊の仕事だろう?つか、かなり絶望的だと思うよ。」 レクス「こっちは基地の方に戦闘の後処理について要請しときます。」 アンジェ「これを片付けるのは私たちだけじゃ無理かな……せめてまあ、軍の工兵部隊だ      かにでも連絡を入れておこうかな。」 レクス「取り敢えず基地の方へは連絡をしておいたが……?」 アンジェ「ああ、ありがとうレクス。助かりました。」 GM「で、クリスが落としていった書類なのだが……組織『グウィネヴィア』の名前とそ    こに構成員としてローレンツさんの資料が載っていますね。また、そこにはクリス    の名前も組織の一員として書かれている。」 アンジェ「これは……あれ、どうして?……この情報は慎重に扱わないとねぇ……?」 GM「で、フューゼル達が手に入れてきた書類にはその名前は一切載っていない。代わり    に組織『フラガラッハ』の名前が載っている。」 フューゼル「色々と面倒な事になってますねぇ……さて、どうしたものか。」 クラウス「……これはまた驚きだな。」 アンジェ「あ、クリスの書類については、ここでは何にも言いません。盗聴されてたらア      レだから。」 クラウス「あ、隊長が見せないなら見せなくても大丈夫かとおもいますが。」 アンジェ「うん。後で見せるけど、なるべくローレンツ氏に書類を手に入れた事を知られ      ないような形で。」 GM「了解。」 アンジェ「PTメンバーだけを、どこかの酒場かに任務完了の打ち上げという名目で集め      て、そこでかな?」 GM「そんな感じですかね。」 アンジェ「とりあえず、見せるのはパーティだけ。大尉も一応、疑わせてもらおう。」 レクス「見せられたら『昨日今日配属された傭兵を簡単に信じていいのか? いつ金で裏     切るか分からないぞ?』と隊長にいいましょう。反応が見てみたい(笑)」 アンジェ「……その時は、私の人を見る目が無かったということで、責任を持ってあなた      を地獄の涯まで追いかけて真っ二つにしてあげますよ(微笑)」 レクス「……了解(苦笑)」 GM「で、組織の概要について知りたい人は、交渉/外交技能で振ってくれ。」 アンジェ「あーい。交渉/外交は8。んで、気合で+4する(笑)で、4成功です。」 GM「では、大体の噂は知っている。組織『グウィネヴィア』は……戦争を長引かせて金    儲けの出来る様に戦局を操作するのが目的の組織かな。現在はゲリラと化した共和    国軍に資金提供をしているガイロス帝国と中央大陸を制圧したネオゼネバス帝国の    二大強国の小競り合いで稼いでいるらしいね。噂によればゾイテックが資金源にな    っているとか何とか。ほら、キメラ作ったり、共和国にブロックス渡したりと不穏    な動きしてるし(笑)」 アンジェ「性質の悪い……事態の早期収拾の為には潰しておかないとアレってことですか      しらね。」 GM「で、組織『フラガラッハ』はネオゼネバスが資金源となっているガイロス帝国に身    を寄せた旧ゼネバスの人間が中心の組織ですな。ネオゼネバスの実験機なども回さ    れることが多い戦闘重視の組織です。」 アンジェ「とりあえず、クリスの書類は別系統のもの、ということで、大尉にはフラガラ      ッハのことだけ報告しておこう、かな……?各員、意見求む。」 フューゼル「たぶんそれで良いかと。」 アンジェ「『グウィネヴィア』とローレンツ氏とのつながりについては、とりあえず緘口      令を敷いておきます。各人、何も聞かなかったふりをしておくことと、そう言      っておこう……」 GM「ニヤリ」 レクス「その笑みは……(汗)」 アンジェ「グウィネヴィアについては、以降もっと情報が出たらまた考える、ということ      で。」 フューゼル「となると気になるのはディオハリコン反応炉……ですか。敵に回したくは無       いですが……」 GM「では、『フラガラッハ』だけ報告でよろしいかな?」 アンジェ「あい……各人異存無いようですし、それで。次回以降で新情報が出たら、その      時にまた、話してみるの。」 レクス「まぁ、隊長を裏切ると真っ二つですので(笑)」 GM「では、フラガラッハの事を報告すると……    モニカ「そう……あの組織が関わっていたのね……道理でビルが倒壊する様な被害    になるわけだわ」等と呟いている。」 アンジェ「……大尉。何かご存知なのですか?」 GM「モニカ「えぇ……二週間時間を頂戴。二週間で本拠地を割り出してみせるわ。大規    模な殲滅戦になるけど……大丈夫よね?」」 アンジェ「……はい。最善を尽くします……グウィネヴィアについては、こっちでも調べ      られる限り調べたいなぁ……」 GM「では……やっぱり外交かなぁ?」 アンジェ「では、再度気合いで+4しましょう……8成功です。」 GM「で、どんなことが知りたい?」 アンジェ「えーと、表向きの顔、とか構成員と噂されてる大物、とか、その辺かなぁ……?」 GM「『グウィネヴィア』は表の顔を持ちませんね。構成員もほとんど不明。唯一ほぼ確    実とされているのがゾイテック内部で発足したズィーアームズの関係者の一人か    な?」 アンジェ「ふむぅ……ゾイテックとズィーアームズ両方に繋がりがある組織、なのかな?      グウィネヴィアが関与している、とされる何か大きな事件はありますか?」 GM「そうだねぇ……ネオゼネバス帝国がマリンスティンガーとかシースティンガー(幻    参照)で本土をガイロスとか西方大陸の共和国ゲリラが入れないように警備してい    るのですが、その辺のきっかけとなったのは西方大陸ゲリラとかの小さな争いだっ    たらしいですな。それが『グウィネヴィア』の暗躍でネオゼネバスが新型を秘密裏    に、しかも広範囲に配備すると言う事態に発展させたらしい。まぁ、外交関係に多    少携わっている人間ならその存在は知っている人が多い感じですな。噂ばかりです    が。」 アンジェ「成程……とりあえず、クリスの行動には注視しておくべきかな。後ローレンツ      氏と。組織の影響範囲はぶっちゃけ、世界中と見ていい?」 GM「そうですね。西方大陸、中央大陸、暗黒大陸……東方はあまり話を聞きませんが。    東方大陸を避けている感があるために『ゾイテック』と関係があると噂されるのか    も知れません。」 アンジェ「……けっこう、でかいな。そうすると。我々は何かとんでもないものを相手に      しようとしているのかもしれない(汗)」 フューゼル「私は作戦終了後念のためディオハリコン関係を洗っておきたいです…単独で。       とだけ宣言。」 GM「では……交渉/外交でよろしく。」 フューゼル「聞き込みの専門外で……気合いを全部使って目標値10です。失敗したら諦       めます……2成功ですね。」 GM「ディオハリコンは……特に変わったことはないそうですね。」 フューゼル「いや、ディオハリコンの特性とか弱点とか?対策とかを調べたかった(苦笑)」 GM「あぁ……成る程。特性は暗黒大陸にしかない、超パワーを発揮、弱点は少ないこと。    対策はメタルプロテクターが有れば気休めになるかも?」 フューゼル「え〜と……要するに無駄だったと(苦笑)」 GM「あ、そうそう、『グウィネヴィア』の方の資料にはコードネーム『タスラム』と『バ    ロール』と言う名が見えますね。で、レクスはその名に聞き覚えがある。」 レクス「えっと両方ともですか?」 アンジェ「タスラム、バロール……要調査、かな……ってあら。ならレクスに聞いてみよ      う。」 GM「老傭兵が最後の仕事をするときに確かその名前を言っていたワケですな。ちなみに    老傭兵が乗っていたシールドライガーは上半身が消失して発見されました。」 レクス「……タスラム、バロール。爺さんが最後に残した言葉。こいつ等が爺さんを殺し     た仇なのか……?と、心の中で。」 アンジェ「まったく……こういうのは苦手。すごく苦手……とまあ、ぼやいてたり……そ      んなもんかなぁ。」 GM「と言うわけで、フラガラッハ、グウィネヴィアの情報を手に入れた……で+1で経    験点は6点となります。」
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