ドブネズミの詩



ドブネズミの詩



人にやさしく
幸せってなんなんでしょうね,みなさん。金ですか?地位ですか?名声ですか?
それがあれば幸せなんですか?

「愛」とか言うと,みんな駄さいとか,くさいとか言うけど,なんか俺は違うと思うな。

実際に手に触れられる場所が一番大切だと思うわ。
幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れるんじゃ。
落ち込むのと失望は違うんよ。だって,落ち込んでても夢や愛は信じとるもん。





昨日も今日も関係ねー,今がすべてじゃ。


馬鹿なら馬鹿なほどカッコええ,駄目なら駄目なほどカッコええとか,そうゆう世界ってあるんよ。

死んだら死んだでいいさ,なんて俺は言えないわ。俺は生きていたいんよ。


もし,憎しみや苦しみのない世界があるんだったら,お前こないか?
って言われたら俺は行かないって言うわ。

言いてえことばっかり言って,毎日を過ごしてます。
みんなも言いてえことがあったら言やあいいんよ。





ラヴ・ソングはやらしいね。
みんな,いっぱい見よんのに「好きです」なんて言うてな。
でも,渋いのぉ。


世の中に言いきれることってねえが。でも,恋愛は絶対素晴らしいと言いきるよ。



戦争やってる遠くの国のことよりも友達の方が大切だと思うけどなぁ。





お前らがライヴを見ている瞬間は,甲本ヒロト,そしてブルーハーツってバンドは
この宇宙のどこをくまなく探しても,お前らの目の前にしかおらんのじゃ。


この会場には仕事やっとる奴,
やっとらん奴,
学校行っとる奴,
行っとらん奴,
いろんな人がおると思うけど,
お前らはライブを見に来とる,俺らはライブをやりに来とる,それで問題なかろう。

歌っとる奴は下品じゃが,歌の内容は最高じゃ。





時代を変えよう言うのはすべてをあきらめた人が言う言葉なんよ。
自分ががんばれば,時代は自然と変わるんじゃねえの?


100メートルを10秒で走れと言われてもさ,いっくら努力しても走れない奴っているじゃん。
それをさせようとするから,勉強すんのいやんなっちゃうんだよな。





レコ倫があっても絶対に歌詞を変えないっていうのがデビューした時の条件なんです。

ロックン・ロールにアンデンティファイできた自分の感性はすげえと思う。
弱気になった時にブルーハーツでも聴いて景気よくやってくれたら本望だよね。





ダイヤモンドの行商人がやってきて,このダイヤモンドは永遠の輝きをどうのこうの言うとるけど,
せいぜい百年しか生きられん人間に,永遠の輝きを売りつけてどうするんじゃ。
俺らがほしいのは今だけです。



俺らみたいに東京に住んどったらや,つらいこととか悲しいことがあって,

お星様にお願い言うて空を見上げても星がねーんよな。

だから,自分でがんばらんといかんわけよ。でもな,そもそも星が助けてくれるわけなかろー。


がんばります,僕も。





学校がイヤだと言って登校拒否できる奴はええよ。
俺はいじめの対象にもならない
本物の劣等生だったんよ。

学校なんてどうでもよかったからや,先生に叱られても全然つらくねえんよ。

勉強ができたらええな,とか運動ができたらええな,とか思うようになったのは
ロックンロールを聴くようになってから。でもその前から女には興味があったけどな。





たしかに反抗的ではあったけど,家族は大事にしてるよ。

お父さんを泣かせたくねえとかお母さんを泣かせたくねえとか自分の中から出てくるもんなんよ。

それってどんな束縛よりもでけえんよな。


徳川家康や武田信玄の本読むけどさ,こんなふうにやって生きて天下とったって,
70,80で死ぬわけだしさ。





僕はいろいろなとこでいろいろな人に聞かれるんだよ。『楽しけりゃいいのか?』って。


いいんだよ。


そのかわり,楽じゃないんだよって。漢字で書いたら同じじゃんって。
でもね,楽しいと楽は違うよ。楽しいと楽は対極だよ。
楽しいことがしたいなら,楽はしちゃダメだと思うよ。





結局ね,夢はみんなもってると思うんですよ。だけど,その夢の見方としてね,
ただボーっとそれこそテレビで見てるだけで『あぁ,こんな事いいなぁ』みたいな見方と,
それから実際にやってみようとして夢の実現に一歩近づくために何か行動をおこす,
例えばマッチを一回擦るだけでもいいんですよね。


何かをやろう!


ってする瞬間があるじゃないですか。やり始める,それだと思うんですよ。
その線を越えるっていうのは。





英雄にあこがれて
ドブネズミが美しいとわかんねえ奴はたいしたことねえ。

僕たちを縛り付けて 一人ぼっちにさせようとした
すべての大人に感謝します。
日本代表・・・ザ・ブルーハーツ




 
 

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