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ギャラリー如輪房 Vol.5
戦後60年・被爆60年
Peace to World
鈴木賢二・鈴木徹 親子展
〜版画絵巻と彫刻による〜
−平和を世界に−
05. 7・24(日)〜 9・25(日)
pm1時〜6時 金曜日 定休
8.12(金)〜14(日)は臨時休業
戦後60年・被爆60年
Peace to World 特別展にあたって
ギャラリー如輪房 鈴木解子
真夏の太陽が照りつける酷暑の季節となりました。被爆60年、終戦60年の8月です。ギャラリー如輪房は『−平和を世界にー鈴木賢二・鈴木 徹 親子展』を開催いたします。
平和を願い続けながら制作活動を続けた、鈴木賢二・鈴木 徹のそれぞれの作品に “Peace to World −世界を平和にー”があります。鈴木賢二の12m余の長尺版画絵巻『平和を世界に』と鈴木 徹の彫刻ブロンズ像『碑』がそれです。ともに核兵器廃絶を願い、訴える作品です。
鈴木賢二の『平和を世界に』は1958年、第4回原水爆禁止世界大会の会場に展示され、その作品の下には各国代表のサインが記されました。
特に作品の最後近くに記されている、原水爆禁止運動の生みの親ともいわれる故安井 郁氏(法政大学教授)のアピールは今日も鮮やかに世界の平和を訴えています。
鈴木 徹の『碑』は栃木市の平和モニュメントとして、“非核平和都市宣言”10周年を記念して栃木市総合運動公園、体育館脇に設置されたものです。
目隠しされた妊婦の女性の片手は、そっとお腹の子を抱き、そのもう一方の手には“Peace to World”と彫られた石を持ちます・・・目隠しされ真実を覆い隠されても、平和を守る意思はなお強い・・・そのように訴えかけるかのような精神性の高い作品です。
これは、私も参加しておりました朗読劇グループ“栃木「この子たちの夏」を上演する会”が4年余の上演活動の中で、この公演に賛同してくださった7000余名の市民の方々の浄財を貯めてブロンズ像を購入、市に寄贈したものでした。市が台座を整え、設置のための費用を出して建立。台座には栃木市の非核平和宣言文が刻まれています。まさに市と市民の熱い思いの中で生まれた共同事業による“平和モニュメント”となったのでした。
今回は、『碑』の雛形となった5点の作品を会場に展示いたします。
父・鈴木賢二、兄・鈴木 徹、ともに故人の、“Peace to World”に繋がる作品をご覧いただきながら、平和への思いを深める戦後60年の夏を過ごしていただけましたら幸いです。
2005年7月
☆ 特別展示
片寄みつぐ・作 シルクスクリーンによる
『日本国憲法前文』