冬の満月


冬の夜空に見える満月の特徴は、空の高いところを通るということです。
真東よりかなり北に寄ったところから昇り、真上に近いところを通り、真西より北に寄ったところに沈みます。南向きの建物の窓やベランダからでは見えないところを通ります。今週の満月は16日の木曜日。

今週の満月は、高いところを通ること以外にも珍しい点があります。小さいのです。月は地球の周りを楕円形に回っています。楕円ですから、近いときと遠いときがあります。今回は月が一番遠い位置で満月になります。
以前、「スーパームーン」というお話をしました。今回はその反対です。スーパームーンも小さい満月も1年に1回しか見られません。
今の時期の北関東は晴れることが多いので、小さい満月を見られる可能性が高いでしょう。でも、肉眼で見ても小さいのかどうかよくわからないと思います。望遠鏡を使って写真が撮れる方は16日に撮影し、スーパームーンの日にも同じ機材で撮影し、大きさを比較してみましょう。今回、正確に満月になる時刻は16日の午後2時頃。このときは月はまだ地面の下なので、月が昇る頃には満月を少し過ぎています。できるだけ早い時刻に月を撮影しましょう。といっても、地平線から昇ったばかりの時は、空気による屈折の影響で上下につぶれています。月の出から1~2時間後ぐらいがいいでしょう。
今年のスーパームーンは8月11日、明け方の3時頃です。


最も大きい月と最も小さい月







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