春分の日



21日木曜日が春分の日で休日になりますね。

春分の日って、休日にするほど大切な日なのでしょうか?

天体観測にとっては、・・・ですが、すごく大切な日です。一般には、春分の日というのは、昼と夜の長さが同じになる日ですよね。でも、正確に言うと、春分の日は毎年約7分、昼の方が長いのです。

毎年同じように7分、昼の方が長くなる理由があるのですか?

明確な理由がありますが、実は数年前にここにその話を書きました。こちらをご覧ください

2019.3.21 の 太陽の位置

春分の日が大切な日だということには、実は、昼と夜の長さはあまり関係ありません。春分の日がどういう日なのかというと、「太陽黄径が0度になる日」です。言葉で言うと短いですけど、難しそうですね。

それを説明します。春分の日に、太陽がどこにあるかが重要です。太陽の向こう側にはうお座があります。もちろん見えませんが。
うお座の中のある場所に太陽がいます。その場所を「春分点」と言います。ここが太陽黄径0度の位置です。春分点は、すべての天体の位置の基準点になります。すべての天体の位置は、「春分点から何度どちらに離れているか」という表し方になります。
実は、春分点の位置は、毎年少しずつズレていきます。基準点がズレるのは困るので、現在は西暦2000年の春分の日の太陽の位置を基準にしています。これを「2000年分点」と呼びます。西暦2050年を過ぎて、2100年の方が近くなった頃には、「2100年分点」を使うようになります。

さらに、夏至とか冬至とか、大寒とか立春なども、春分点から太陽が何度離れたかで、その日を決めています。春分の日が暦を作るときの基準日にもなるわけです。











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