秋の星座



9月最後の日曜日です。秋を感じられる季節になりました。今夜の月は月齢19で、月の出は21時頃です。週の後半になるに従って、月の出が遅くなり、月自体も細くなります。秋の星座を見るには、今週後半がいいでしょう。

下の図は、30日(木)23時の星空です。

9月30日 23時の星空


秋の星座が全部見えています。西の空には夏の星座の名残が見えて、東からは冬の星座が昇り始めています。その間が秋の星座です。季節が秋で、多くの人が、まだ起きている時間帯に見られる星座を秋の星座と呼んでいます。

   秋の星座といっても、たくさんありますが、どこから見たらいいですか?

まず、だれでも名前を知っている星座から探してみましょう。

   だれでも名前を知っている星座というと、星占いに出てくる黄道12星座でしょうか?

今は、12個のうち、6つ見えています。西から見てみましょう。南西の地平線に、いて座が半分沈んでいます。いて座は夏の星座なので、その隣のやぎ座から、秋の星座になります。やぎ座から東に行くと、みずがめ座、うお座、おひつじ座と並んでいます。東の地平線近くにおうし座もありますが、そこは冬の星座です。

   やぎ座からおひつじ座生まれの人は、「あれ・・・? 自分の星座は、秋の星座なの・・・?」と、思った人がいるかもしれませんね。

12月から4月生まれの人ですね。秋じゃなくて、冬から春に生まれた人たちです。

   何座生まれ、というのは、どうやって決まるのですか?

まず、理解していただきたいのは、昼間の空にも星が出ています。太陽が明るくて見えないだけで、太陽の向こう側にも星座があります。誕生日の星座は、自分が生まれた日に、太陽の向こう側にある星座です。

   自分が生まれた日に、太陽がある星座、ということですね。
   誕生日には、自分の星座は見えないわけですね。

昼間ですから見えません。

   逆に、自分の星座が一番見やすい位置に来るのは、いつ頃でしょうか?

誕生日の4ヶ月前の22時ぐらいです。みずがめ座生まれの人は、ちょうど今です。上の図を見ると、みずがめ座が南の空にありますね。

次に、天頂から北の空を見てみましょう。、天頂辺りにペガスス座の四角形があります。冬と春と夏の空には、明るい星がつくる「大三角」があります。でも、秋の空には大三角はありません。そのかわり、ペガスス座のおなかの位置にある2等星4つが作る四角形が目立ちます。秋の四辺形です。北の空には、カシオペア座もあります。
星座にはそれぞれに、神話があります。普通は、星座ごとに別々の神話があります。ところが秋の星座は、カシオペア座をはじめとする6つの星座に共通な、ひとつの神話があります。エチオピア王家の物語ですが、こちらを参照してください。

http://www.cc9.ne.jp/~lynx/cosmic/161016.html

今週後半、晴れたら、秋の星座を探してみてください。











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