水星・金星・すばる



4月も2週目に入りました。新年度になって、お仕事や生活が大きく変わった方もいるでしょうね。そろそろ落ち着いてきた頃でしょうか。

   まだ、新年度の初めで、大忙しという方も多いかもしれませんね。

そんなみなさんも、夕方、暗くなった頃の星空を見て、ひと息ついてください。11日火曜日の夕方、金星とすばるが接近して、並んで見えます。その下には水星も見えます。

   水星・金星・すばるが、接近して見えるのですね。  肉眼でも見えますか?

水星と金星は、肉眼で見えます。でも、夕方の薄明の中では、すばるは見えません。双眼鏡が必要です。

   双眼鏡で金星の方を見ると、すばると並んでいるのがわかるのですね。

わかります。 水星も双眼鏡ならはっきり見えます。

   水星は、なかなか見られない惑星ですから、この機会に見たいですね。

水星は、太陽の近くにしかいないので、太陽から一番離れた時に見ないと見られません。


4月11日 19:10 の西の空


   双眼鏡といっても、いろいろなものがありますが、どんな双眼鏡でも大丈夫ですか?

双眼鏡の性能は、レンズの直径と倍率で決まります。天体用としては、レンズが大きくて、倍率の低いものがいいです。

   基本的な性能は、レンズの直径と倍率だけで決まるのですね。

レンズをつくる際の精度が同じなら、その2つで決まります。

   倍率は高い方がよく見えそうですけど、低い方がいいのですか?

倍率は低い方が、明るく見えます。そして、倍率が低い方が広い範囲が見えます。

   星を見るなら、明るくて、広い範囲が見えた方がいいですね。

それと、双眼鏡は手で持って見るものですから、倍率が高いと、手ぶれで星が動き回ってしまって、ものすごく見づらくなります。

   何倍ぐらいがいいですか?

小型の双眼鏡だと6倍、ちょっと大きなものだと8倍までです。10倍以上のものは、ほとんど使い物になりません。

   6倍から8倍ぐらいの双眼鏡を選べばいいのですね。

8倍の双眼鏡は、たくさんの選択肢がありますが、7倍以下は少ないです。 でも、7倍以下がいいと思います。

   双眼鏡って、値段もピンからキリまでありますよね。
   値段の差は、レンズや光学部品の精度の差です。

レンズの精度は、メーカーや型番によって、「粗悪品」から「超高級品」までいろいろあります。

   「粗悪品」という部類のものも、販売されているのですか?

例外もありますが、1万円以下のものは、「粗悪品」か「おもちゃ」です。

   双眼鏡も、それなりのお値段のものでないと、よく見えないのですね。

高価な双眼鏡は、安いものよりも、はるかによく見えます。多少高価でも、一生使うつもりで、最初に良いものを買うのが一番お得な買い物になります。

   一生使うつもりで、というのがポイントですね。

私は一生使うつもりで、20万円ぐらいの双眼鏡を2つ持っています。でも、3万円か4万円ぐらいでも、一生使える双眼鏡があります。

   以前、そんな双眼鏡のお話がありましたね。

ななつがたけ北天文台HPのコズミックジャーニーの項に、以前の放送内容がありますから、そこから探してください。











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