ファイナル ファンタジー ノベル コレクション
短編集 VOL.T
その1
バレットと愉快な中間たち
ライフストリームに飛び込んで行ったクラウド達は、無事にエアリスを救い出し、
ストリームから出る事が出来ました。 しかし、そこは元の世界ではなく、
現代の日本だったのです。 しかたなく 皆で相談した結果、ここで暮らすことに
なりました。みんなは それぞれ仕事を捜し、働きました。
そんなある日、クラウドとティファが 仕事に行くため
「新橋」から電車に乗ると
偶然 ヴィンセントとユフィに出会いました。
「なつかしいなァ、元気だった?」 4人が話をしていると、さらに偶然、
シド、バレット、エアリスが 「五反田」で乗ってきました。
「おいおい、全員集合じゃねーか。」 バレットは大はしゃぎです。
そこへなんと、「目黒」でケット・シーが乗ってきたではありませんか。
「みんな そろってどこ行きはりますの?」
「いや、俺達も偶然行き会ったんだ。」
バレットが言いました。「俺達の友情は本物だぜ、じゃあ例のやつ、いくか!」
「俺達の乗った列車に」 バレットが言うと、
「途中下車はない!」 全員が応えました。
そして ・・・・すぐに 今乗っている電車が「山手線」である事をみんなが
気づきましたが、誰も降りる事ができなくなってしまいました。
一日中 都内をぐるぐる回りつづけ、その間バレットに冷たい視線が
突き刺さった事は言うまでもありません。
―Fin―