ファイナル ファンタジー ノベルコレクション
短編集 VOL.V
その3
悪ガキ スコール
今日も スコール君は一人で遊んでいました。
チョコボの森の中で わらで作った サイファー人形に5寸くぎを
打ち込んでおりました。
「この感触が たまんねーぜ、へっへっへ。 お、こんな時間か、
帰るとするか。」
玄関で スコール君が靴を脱いでいると 廊下にママ先生が
倒れているのが見えました。
ママ先生の側には 大きな柱時計が こなごなになっています。
「どうしたの? ママ先生。」 スコール君が
駆け寄ると、
「あ、スコール、私なら大丈夫よ。でも 危ない所だったわ。
いきなり この時計が落ちてきたの。 あと、ほんの少し時計の下を
通るのが遅かったら、大変な目に合う所だったわ。」
それを聴いたスコール君は、そっと つぶやきました。
「ちぇっ、だせー柱時計だぜ! 前から遅れ気味で気にくわなかったんだ!」
―Fin―