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ガードランナーとペースメーカー

2001.10.4

 Qちゃんこと高橋尚子選手が2時間19分46秒の世界最高記録で優勝したベルリンマラソン中継(フジテレビ先月30日15時55分〜)は、平均36.5%瞬間最高53.5%という高視聴率を記録した。

 というわけで見た方も多いと思うのだが、Qちゃんの周りを男性が固めていたのに気づかれたと思う。100番台のナンバーカード(昔はゼッケンと言ったなぁ)を付け、背中にはGUARDとかかれた切れを付けていた。

ゼッケンのトリビア:
“ゼッケン”というのは外来語ではなくて日本語だそう。ドイツ語で“布切れ”のことを“Decke(デッケ)”というそうで、明治の頃、ドイツ人が布切れを持ってデッケデッケというので、布切れをゼッケンと呼ぶようになったとか。

 あそこに水があるぞとかやっていて、「あの人たちは何だろう?」と思ったら、『アクセス』(TBSラジオ/月〜金22時)で情報を仕入れたので、今日はそのご紹介。箇条書きにしてみる。

  • 一般ランナーとの接触転倒を防ぐのが目的。
  • ペース作りも目的の一つ。
  • ペースは有力招待選手(高橋とかロルーペとか)と主催者が相談して決める。
  • 彼らはプロである。
  • 一流プロのギャラは100万円!
  • 大会主催者に雇われている。
  • オリンピックと世界選手権を除くほとんどの大会で採用されている。
  • 主催者側とすれば、便宜を図って有名選手に出場してもらえれば放映権料も入るし大会の知名度も上がるので用意する。
  • 女子だけのマラソン大会というのは少なくて――オリンピック・世界選手権に東京・大阪・名古屋の大会くらい――だいたいは男女混合なので、それを利用して女子選手のために用意し、有力選手を誘致する。
  • 男子用にはいない。
  • 引っ張ったり押したり手を貸したりすることは禁じられていて、それさえしなければルール上はまったく問題ない。

 ふーん。ま、高橋選手も2本の脚で記録を作ったのだから文句はないけれど、プロの世界は大変だなぁ。