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店の名前は「一品香」

2001.11.4

 隣街にある旨いと評判のラーメン屋に行ってきた。

 1時過ぎに行ったところ、四人掛けのテーブルが4卓にカウンター8席という店内は3席しか空いていなかった。お品書きにはラーメンとチャーシューメンとギョーザとライスとビールとコーラとジュースしかないのでチャーシューメンを頼んだあと、キョロキョロと店内を見回しておかしなことに気が付いた。食べている人が一人もいない。お冷やビールを舐めるように飲みながら全員がラーメンを待っている。

 カウンターに座ったので厨房がよく見えるのだが、直径1mはあろうかという中華鍋にお湯がたぎっていてそれを大将が見つめている。隣では若大将がチャーシューを切っている。やがて丼が20個用意され、山盛りの麺(目測8kg)が中華鍋に投入された。一瞬にして静まる鍋。箸で麺をほぐした大将はしばし水面を見つめる。

 大将の「お願いします」の声で厨房が動き出した。丼にスープが加えられ、大将が麺を掬って丼に投入する。刻みネギとメンマを小脇に抱えた若大将がネギとメンマをトッピングし、場合によってはチャーシューも加える。「6番チャーシューメン」とか「1番テーブル大盛り」という若大将の声で店内係の女の子が丼を運ぶ。

 やっとチャーシューメンにありついたまる三はただひたすら食べる。脇目もふらずに親の仇であるかのように食べる……あーおいしかった。チャーシューのぷにゅぷにゅした食感は初めてのものだったし、しつこくないがしっかり出汁の利いたスープも飽きない。これで650円は大満足。

 じつはここまでが前振りで^_^;ここから本題。

 1人前の麺を掬って湯を切ったのち丼に投入するまで約5秒として、20人前だから最初の麺と最後の麺が湯につかっていた時間は1分半以上の開きがあるわけだ。つまり、この店の麺の標準的な固さというのはいったいどれくらいなんだろうと思ってしまった次第。