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三行書評 第25回

2001.11.19

 風邪を引いてしまいました。完全に寝込むほどではないのだが、なんかだるい。WindowsXPが届いたというのに、いじくる気力がない。へろへろっす。

 五つ星が満点。

ミチオ=カク・ジェニファー=トンプソン
『新版 アインシュタインを超える』
(久志本克己広瀬立成監修/講談社ブルーバックスISBN4-06-257164-1)
お薦め度 ★★★★
あらまし カク博士は、超ひも理論を研究するニューヨーク市立大学理論物理学教授で、「この本は超ひも理論が物質を統一的に記述する方法に重点を置いています」(「はじめに」から)とは言うものの、超ひも理論の具体的な説明はほとんどない(「不完全ながら超ひも理論ならば説明がつく」程度)。
コメント 量子力学や統一理論の歴史を概観するには好適本。
和田純夫
『量子力学が語る世界像』
(講談社ブルーバックスISBN4-06-257012-2)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 量子力学学界に「多世界解釈」という一派(?)があるそうで、本書は(コペンハーゲン解釈との比較をもとに)多世界解釈を解説したもの。
コメント しかしまぁなんですなぁ©桂小枝、量子力学とか宇宙論に足を踏み入れると、哲学的になりますですなぁ。「○○方程式の解として予言された」なんて言われると、「そんなに数学は凄いのか?」と思ってしまう(とは言え、ブラックホールなんていうのは一般相対性理論から予言されたという実績はあるのだが)。