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映画『ザ=カップ』を見て気づいたこと

2001.11.29

 最近レンタルビデオを利用している。ミニシアターで話題になった映画作品をいろいろと見ているのだ。たとえば、『鮫肌男と桃尻女』(石井克人監督/浅野忠信・小日向しえ)『PARTY7』(石井克人監督/永瀬正敏・浅野忠信)『Love Letter』(岩井俊二監督/中山美穂・豊川悦司)『顔』(阪本順治監督/藤山直美・佐藤浩市)『ムトゥ踊るマハラジャ』(KSラヴィクマール監督/ラジニ=カーント・ミーナ/インド)『リトル=ダンサー』(スティーヴン=ダルドリー監督/ジェイミー=ベル・ジュリー=ウォルタース/英)など。

 で、今見終わったのが『ザ=カップ』(ケンツェノルブ監督/ネテン=チョックリン・ジャムヤン=ロゥドゥ/豪ブータン合作)。

 チベット国境に近い亡命チベット僧の僧院で暮らす少年僧ウゲンとロドゥはサッカーが大好きだ。僧服の下にはRONALDO 9と書かれたカナリア色のシャツを着ていたりする。折しもサッカーW杯フランス大会が開かれており、夜な夜な僧院を抜け出しては民家で金を払って試合を見せてもらっている。ところが準決勝を見た帰り、“先生”に見つかってしまう。罰として炊事当番1ヵ月を命じられた上、こんど見つかれば追放だと言われる。でもどうしても決勝が見たい。これを見逃せば次は4年後だ。そこで先生に僧院でテレビ観戦させてくれるように頼み込む。奇跡的(?)に許されはしたものの、テレビを借りる金は無い、テレビを僧院まで運ぶ手段は無い、パラボラアンテナを設置するノウハウは無い、そして何より時間が無いの無い無い尽くし。ウゲンたちは決勝戦を見ることができるのか? というようなお話。

 ちょっと前にサッカー日韓戦を見たとき、同居人がこんな発言をした。

「日本のユニフォームは青、韓国のユニフォームは赤。別にどっちかが白いユニフォームを着る必要ないと思うけど……」

 『ザ=カップ』を見て気づいたのだが、赤と青のユニフォームを着た試合を白黒テレビで見ると区別がつかなくなってしまうのだ。そういう実用的な理由もあって、片方は白いユニフォームを着るんだなぁ。

『ザ=カップ』公式サイト