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現代おまけ事情

2001.12.20

 16日の『伊集院光 日曜日の秘密基地』(TBSラジオ/日曜日15:00〜17:30)で、「現代おまけ事情」について放送していた。

 今、おまけと言えばチョコエッグ(フルタ製菓)だ。

 原型を作る人は「造形師」と呼ばれ、マニアの間ではサイン会が開かれるほどの人気だそうだ。細かな配慮も必要で、台の上に置くフィギュアを作るときは台のほうを凸にフィギャアの方を凹にするのだそうだ。そうすれば、フィギュアだけでも立つから。

 チョコエッグは1個150円だが、おまけの原価は20円。ご多分に漏れず中国で作っている。彩色は手作業だそうだ。タマゴの中に封入する技術がイタリアにしかないとかで、中国→イタリア→日本と経由して店頭に並ぶそうだ。

 全部揃えたい人はまとめ買いをする(これを金にものを言わせた“大人買い”と呼ぶそうだ)が、混迷する現代社会において、全部揃えるという明確な目的と大人買いをすればなんとかなるという確かな手段があいまって大人に広まったと分析する人もいるとか。

 絶滅寸前とか希少動物を掲載した「レッドデータブック」に載っているようなフィギュアは、想像を絶する高値で取引されてもいるそうだ。

フルタ製菓

 僕も1個だけ買ったことがあるのだが、そのとき出てきたのは“黒のランチュウ”。こいつは地味だがリアルだ。リアルなだけあって、子供が喜ぶとは思われない。

 近所にある古書店(ブックオフみたいなやつ)で、以前このおまけの買取りをしていた。買い取り価格表が掲示されていたのだが、ツチノコはなんと6000円だった。この店で、4冊計1万0429円の書籍を500円で引き取られた経験がある僕からすると、いったい売値がいくらなのか非常に気になる。