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ワールドカップ仕様CM

2002.7.5

 今日もまだFIFAワールドカップ™絡みの話題^_^;。

 ワールドカップ期間中は、いろんな会社がワールドカップ仕様のCMを放送していた。

僕の一番のお気に入りは、小野伸二と女の子が登場するトヨタ・カローラのCM。リフティングをしながらスーパーで買い物する小野伸二から女の子がボールを奪おうとするのだが、失敗。「練習しろよ」という小野の言葉に「ヤヨッお前もな」と答える女の子。さらに30秒バージョンでは、「手を使っちゃダメなんだぞ」に「だってキーパーだもん」と応える(こちらのカローラフィールダー欄で見れるかも。Quicktimeが必要です)。
$20.-のTシャツや€30.-のエプロンや¥19800.-のブレザーを交換するマスターカード。
青一色の画面と歓声を背景に日本が得点を上げた日付時刻(2002 6 4 07:18:21PM 2002 6 4 07:27:10PM 2002 6 9 09:41:48PM 2002 6 14 04:38:02PM 2002 6 14 05:05:31PM)を並べたうえ、最後に“2006 6 9(2006年ドイツ大会開会予定日)”を表示したadidas。
フォルクスワーゲンの赤いワンボックス車で競技場に向かう若者たちを描いたが、「主催者の指示に従ってください」旨の断り書きを小さく入れることを怠らなかったCoca Cola。
店員が、いろんな国の言葉で「いらっしゃいませ」をしゃべっている(らしい)McDonald's。
ドラゴンアッシュの曲が個人的にお気に入りだったVictor JVC(GR-DV3500)。
コリアコリャうまい」と駄洒落で攻めた日清食品(韓国風辛口カップヌードル)。
速く(英)走れ(伊)守って(中国)落ちついて(西)もっと前へ(仏)がんばれ(葡)など、マルチリンガルで迫ったFUJI XEROX。
――などなど。思い出せました?

 そんななか、なんだか納得できなかったのがNTTグループのCM。
白黒黄色、いろんな肌の色を持った子どもたち(なかには、インドとかタイ風の子どももいる)が、それぞれの言葉で叫ぶ。よくわからないけれど、何かを応援した上で、最後には全員が大喜びする。
ハテ、この子達は何を見ているのだろう? サッカーの試合だと考えてみると、あらゆる子どもが喜ぶシーンというのはいったいなんだろう? 得点シーンだとすれば、頭を抱えている子どもの一人や二人いるはずだ。うーん、わからん。つまり、ウソくさいんだよね^_^;。子どもを使えばいいってもんじゃないゾ>NTT。

 朝日新聞のCMには変に同情してしまった。
喫茶店の片隅で、高校時代の同級生がサッカー日本代表に選ばれた記事を朝日新聞紙上にみつけた“彼”は、思わず「田中? 田中だよ」と自問自答してしまう。その後“彼”は、会社の同僚たちに向かって「コイツ、俺の友達、高校の。同じ釜の飯食ったっつーの」と言い、オフィス街の弁当屋(ワゴン車のカレー屋さん)の行列に一人で並びながら「おー、見たか。田中が出とった」と携帯電話で話し、カレー弁当を事務所で(?)一人で食べながら「びっくりだよ」と独白し、自宅に帰って風呂上りに奥さんに向かって「でも俺の方が上手かったんだぜ(妻に「エライねぇ」と言われて)エライよ」という行動をとる。
なんだかこの“彼”って孤独じゃないですか? いや、友達はいるんだろうけれど、同僚に「同じ釜の飯食ったっつーの」と自分の手柄のように胸を張る尊大さにそんな気がしてしまった。なんかねぇ、僕も友達がいないので――僕が友達づきあいが悪いからなんだけど^_^;――同情しちゃったよ。