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“ホンモノ”の凄さ

2002.7.6

 5日TBS系で放送された『日本の至宝・中田英寿独占密着1470日』(22:00〜22:54)は面白かった。試合前後のミーティングやハーフタイムのロッカールームを捕らえた映像と、インタビュアー(中西哲生&白石美帆)によるインタビューが面白かった。

 それは、事実ホンモノによる面白さであるとともに、超一流ホンモノであることの凄さでもあると思う。

中田英寿を、“平成日本サッカーの織田信長”と言ったら誉めすぎでしょうか?

 この放送を見ながら思い出していたのは、前日(4日)に放送されたNHK総合の『にんげんドキュメント〜響け 若き個性』(4日21:15〜)だった。小澤征爾さんによる音楽塾生――高校生から音楽大学を卒業したセミプロくらいまでの若手オーケストラ――を指導して、オペラ「ドン=ジョバンニ」を公演するまでのお話。何よりも面白かったのは、小沢さんが用意した超一流ホンモノのソリストにびっくりする塾生たちの表情。バイオリンなどの楽器を弾きながらも、横目でソリストを盗み見る塾生が大勢いた。

超一流ホンモノを理解できる人が)超一流ホンモノに出会ったときの反応というのは見モノである。それは、NHK総合の『ようこそ先輩』(日曜日/18:10〜18:45)で見ることができる場合がある。