2002.9.4
今回のタイトルは「貴社の記者は汽車で帰社する」と変換されるべき文章で、“同音異義語”の例を示す好例です。“区切り”の難しさを示す例としては「ここで履物を脱いでください／ここでは着物を脱いでください」があります。
3日の『プロジェクトＸ』（NHK総合／火21:15〜22:00）は「運命の最終テスト」と題してワープロ開発秘話だった。
今考えてみると当たり前かもしれない学習機能（過去に確定した漢字を優先する）や前後の繋がりによる類推（“〜する”と続くのは限られる）などのロジックを駆使して、仮名から漢字仮名混合文への“変換”を目指した技術者の物語。
僕がこうやって小賢しい文章を綴り続けられているのも、彼らの努力があったからなんだなぁと思ったら、ちょっと感動してしまった。
当時は事務机ほどの大きさで、100万円ほどしたという東芝製ワープロを“個人で”購入した人と話をしたことがあります（ちなみにお医者さんでした）。感動するやら驚嘆するやら、異次元体験だったそうです。