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Wally Pippの悲劇

2002.11.2

 松井秀喜選手がFAの権利を行使して大リーグに行くことを決めた。もう単純に楽しみである。

ジャイアンツのファンが「行って欲しくない」と言うのは理解できるのだが、松井ファンを自認する人が「行って欲しくない」というのが理解できない。近くで見ていたいという心理なんだろうか。活躍を願う気持ちは起こらないのだろうか。

 今日は、松井選手が挑戦する大リーグの話。

 今から77年前、ヤンキースにWally Pippという(たぶん“ウォリー=ピップ”と発音するんだろう)一塁手がいた。前年までの11年間に1356試合に出場して打率.282を記録していた。7月2日、Pippは、「頭痛がするので今日は休ませてくれ」とHuggins監督に頼んだ。仕方がないので、昨シーズンまで23試合にしか出場していない新人クン(入団3年目)を先発させた。この新人クンこそLou Gehrigルー=ゲーリック。ゲーリックは、14年後の4月30日まで2130試合に出場し続けることになった。

 当然と言えば当然だが、Pippはクビ。レッズに移籍したが3年後に引退している。彼自身の言葉によれば、“the most most expensive asprins in history.(拙訳:史上、最も最高に高価なアスピリン)”ということになる。

 

 今回の教訓は「休まないほうがいい」ということ。以上、昨日休んだ^_^;まる三でした。

本日のネタ元は――
Iron Man Ripken
Wally Pipp - A Life of Irony
Wally Pipp公式記録
Lou Gehrig公式記録