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しっかりしてくれ>日本野球機構

2002.10.31

 あっという間に終わっちゃいましたねえ>日本シリーズ。

日本一が決まった試合を放送できたTBSが大喜び、第5戦を中継する予定だったテレビ朝日はがっかり、最初から放送予定がなかったフジテレビはどうでもいいや、日本テレビは「喜びも中くらいなり」でしょうか。

 第2戦はまったく見れなかったのだけれど、それ以外の2試合は――試合開始前後だけ^_^;――見てみた。君が代独唱と始球式はこんな感じ(敬称略)。

  放送局 君が代独唱 始球式
第1戦 日本テレビ系 松本幸四郎 北の湖敏満
第3戦 テレビ朝日系 伊東美咲
原沙知絵
北島康介
第4戦 TBS系 (なし)

 第3戦の「伊東美咲&原沙知絵」っていうのは何? いや、ドラマ『逮捕しちゃうぞ』の番宣だっていうのは理解できるけれど、それはないだろう。日本シリーズは日本プロ野球界のものであってテレビ朝日のものではないはずだ。こんな横車がまかり通る現状=日本野球機構の弱腰が情けない(ーー;)。

 先ほど行われた大リーグのワールドシリーズ第5戦では、記憶に残る瞬間Memorable Moments大賞に“連続試合出場2131試合達成の瞬間”で選ばれたカル=リプケンが始球式をしたし、その横には、“通算最多安打4192安打達成の瞬間”で選ばれたピート=ローズまでもがいた。

なぜ「〜までもが」かと言うと、ローズは野球賭博事件のために大リーグを永久追放されている人なのだ。日本で譬えれば、黒い霧事件で永久追放された池永正明さんが日本シリーズの始球式に登場するようなものだ。

 そこまでして(っていうのは語弊があるけれども)「野球の素晴らしさ」を伝えようとしているのだ(そんなに力むことはない^_^;)。

 北の湖理事長と北島康介@アジア大会MVPはスポーツ絡みと言えるから、「スポーツの素晴らしさ」を伝えていると言えば言えるのだけれど、伊東&原はなあ(ーー;)。

 

 えーと、おまけです。調べちゃうと書きたくなるので書きます。記憶に残る瞬間大賞の投票結果(リンクをクリックすると通算成績をご覧になれます)。

順位 名前 項目 日付 補足
1 Cal Ripken 2131試合連続出場 1995/9/5 セレモニーなどで、22分15秒中断された。最終的には2632試合連続出場。
2 Hank Aaron 715号本塁打 1974/4/8 最終的には755本塁打。
3 Jackie Robinson 黒人初の大リーガー 1947/4/15 Brooklyn Dodgersの選手だったが、彼の背番号42は全チームで永久欠番になっている。
4 McGwire vs. Sosa ホームラン王争い 1998 マグワイア70本vs.ソーサ66本だった。
5 Lou Gehrig 引退スピーチ 1939/7/4 “Today I consider myself the luckiest man on the face of the earth.(拙訳:私は地球上で最も幸福な男だと思う)”
6 Pete Rose 通算4192安打達成 1985/9/11 最終的には4256安打を打ったが、野球賭博事件のため永久追放されてしまった。
7 Ted Williams シーズン打率4割達成 1941/9/28 最終2戦(ダブルヘッダー)を残して彼の打率は.39955で、四捨五入すれば4割だった。しかしそれでも試合に出場し、最終打率を.406に上げた(これが最後の4割打者)。生涯打率.344。
8 Joe DiMaggio 56試合連続安打 1941/7/17 5月15日から打ち始めた。
9 Kirk Gibson 代打逆転サヨナラ本塁打 1988game1  
10 Nolan Ryan 無安打無得点7回目 1991/5/1  

 イチローの活躍もノミネートされたのだけれど10位以内に入りませんでした。