2003.1.5

フジテレビで放送された『ホワイトアウト』を観た。
いやぁ面白かったです。世の中には“トンデモ本”というジャンルの本があって、と学会の定義によれば――
「著者が意図したものとは異なる視点から読んで楽しめるもの」である。要するに、著者の大ボケや、無知、カン違い、妄想などにより、常識とはかけ離れたおかしな内容になってしまった本のこと
ということになる。そういう意味で、『ホワイトアウト』はトンデモ映画だ^_^;。以下は、2000年8月に日記に書いた文章から(だってさ、このために新たに書く気が起こらないんだもん^_^;)。
【引用ここから】
- ほとんどのテロリストが長髪でヒゲ面というステレオタイプであるのはなぜか。
- さほど防寒性が高いとは思えない革製品に身を包んでいるのはなぜか。
- これから大犯罪を行おうというテロリストが雪道で乱暴な運転をするのはなぜか。
- 3月まで一般車乗り入れ禁止地域に一般人である千晶(松嶋菜々子)が入れたのはなぜか。
- 3月まで一般車乗り入れ禁止のアクセス道路しかないダムのそばにあるスキー場というのは採算がとれるのか。
- テロリストが、同行していたダム職員は射殺したのに千晶(唯一の女性登場人物)を傷つけることなく人質にしたのはなぜか。
- ダム管理システムの画面がなべてゲームデザイナーが作ったような代物であること(ゲームデザイナーに含むところはない)、また、表示が英語ばかりであるのはなぜか。
- 交渉するのは、田舎の警察署長と、偉いだけでテロ対策に長けているわけではないらしい県警幹部と、だだっ広い部屋にたった6人でいて微動だにしない警察庁幹部のみ。テロリスト対策班のようなものが――交渉役も実働武装部隊も――いないのはなぜか。
- 人質の千晶がテロリストたちの為にサンドイッチを作っていたのはなぜか。
- 一瞬前には発砲できた銃器を奪ってみると安全装置がかかっているのはなぜか。
- 放水管の中を押し流されて全身ずぶ濡れになったのに、着替えることなく(焚き火にあたっただけで)片道8kmの雪山を往復しても凍死しないどころか風邪一つひいたようでもないのはなぜか。
- テロリストのボスが金を一人占めしようと画策するのはいいが、カラクリがさっぱり理解できないのは僕の頭が悪いのか。
- ヘリコプターに乗って、あとは逃げるだけのテロリストが富樫(織田裕二)に固執したのはなぜか。
- ヘリコプターの爆音よりもスノーモービルの爆発音程度で雪崩は起こるものなのか。
- 雪崩に巻き込まれても――ヘリコプターに乗っていて巻きこまれて墜落して爆発しても――ケガ一つしないというようなことが起こりうるのか。
- 爆弾を操作するリモコンに「停止」というような機能を作るだろうか(本体には付けるだろうが)。
- よしんば作ったとして、初めて触れるリモコンを手に取った瞬間に「停止ボタン」を押せるものなのか。
- ずいぶん離れたところでリモコンを操作して電波が届くのか。
- 助けられた千晶は意識を取り戻すや否や「彼は?」と言って富樫のことを心配するが、二人は面識が無い筈ではないのか。
あー、暗澹たる気持ちになってきた。もう止めるけど、これらの責任は誰にあるの? 脚本家(原作者でもある真保裕一氏)か? 監督か? プロデューサーか?
【引用ここまで】
トンデモ映画として充分に楽しめましたm(__)m。余談ですけど、若松監督はこれが2本目で(今のところ)最後の映画です。