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科学の疑問:コロンビア号事故

2003.2.5

スペースシャトル コロンビア号に搭乗していた7人の冥福をお祈りします。

 燃料タンクの断熱材(もしくは付着していた氷)が左翼に当たったために耐熱タイルが損傷したのが事故の原因ではないかという意見が有力だそうだ(毎日新聞の記事参照)。

 ふと思ったのだけれど、コロンビア号の打ち上げ時に起こった事故をNASAが過小評価せずに「問題あり」と判断した場合、何か対策は取れたのだろうか?

 「船外活動でも直すことはムリ」というコメントは聞いた記憶がある(誰のコメントかは失念)。そうなると……うーん。建設中の宇宙ステーションにドッキングして一時的に避難し、別のシャトル(もしくはロシアのロケット)で迎えに行くなんていうのは?

 御存知の方はいらっしゃいますか?

背景には、大統領への直訴が補佐官レベルで握りつぶされていたり、「NASA予算が増額されなければスペースシャトルに安全上の問題が起こる」と警告した専門家委員会の委員が解任されていたりといった遠因はあるのかもしれませんが(毎日新聞の別の記事参照)。

Discovery=発見/Endeavor=努力/Atlantis=幻の大陸などという単語が並ぶスペースシャトルの名前の中で、Columbiaだけ仲間はずれだなぁと思っていました。ところが広辞苑で調べたところ「(3)(詩などで)アメリカまたはアメリカ合衆国の女性擬人名。」と書いてあったので納得しました。
ちなみに、アメリカ合州国の首都・ワシントン特別区(Washington D.C.)を略さずに書くと“Washington District of Columbia”だそうです(districtは「地区」とか「区域」という意味)。