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肉親に対立が有ってもいいじゃないか

2003.4.23

 統一地方選挙後半戦というのが始まっている。

まる三が住んでいる町ではもともと県議選しか予定されていなかったのですが、それが無投票当選になってしまい、結局、投票が必要な選挙はひとつも行われませんでした。これって珍しいのでしょうか。

 で、話は広島県湯来ゆき町のこと。町長選挙で母娘(他2名)が対決するのだそうだ。記事によると、隣接する広島市の不燃ごみ処分場誘致と合併問題が争点らしい。表にまとめるとこうなる。

候補者 処分場 合併
母(現職) 受入 推進
反対 再考
元町議A 受入 推進
元町議B 反対 推進

 数日前、「母娘対決になりそうだ」というニュースを(たぶんTBSで)見たのだけれど、インタビューに答える町民たちが一様に戸惑い――特に娘に対する批判――を表していたのが印象的だった(たとえば、「親心が分らないんだねぇ」といった具合)。立候補予定者の1人にいたっては「御家庭の問題でしょ」と言う始末。上表に示したような大きな争点があるのに、どうして“家庭の問題”になってしまうのだろう? わからない。

 肉親だって意見の対立があっていいじゃないか。と言うよりも、肉親と言えども違いがあって当たり前なのだ(赤の他人同士よりは少ないだろうけれど)。それを、「家庭の問題だ」とか「親の言うことを聞け」と言葉で封じようとする風潮が僕は大嫌いだ。