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三行書評 第96回

2003.4.21

 五つ星が満点。

今井美沙子・中野章子
『男たちの天地』
(樹花舎発行星雲社発売ISBN4-7952-5036-7)
お薦め度 ★★★★
あらまし 《夫にはしたくない愛すべき男たち》として選ばれた12人――内田百閨E牧野富太郎・南方熊楠・稲垣足穂・種田山頭火・松下竜一・耕治人こう はると千家元麿せんげ もとまろ・五代目古今亭志ん生・坂田三吉・棟方志功・田中正造――について論じた対談集。
コメント 南方熊楠に興味津々。名前だけは知っていたのだけれど、触れたことがない。そのうち三行書評に登場するかも。
阿施光南あせ こうなん
『旅客機なるほどキーワード』
(山海堂ISBN4-381-10459-5)
お薦め度 ★★★★★
あらまし ボーディング・ドア・胴体に始まって整備士・旅客ハンドリングスタッフ・航空管制官まで、キーワードで解く旅客機のAtoZ。
コメント 乗り物――列車・バスなどが――好きなまる三だけれど、旅客機はちょっと盲点だった。出張で数回、私用では1回しか乗ったことがないから、馴染みがなかったんだな。
近藤真
『コンピューター綴り方教室』
(太郎次郎社ISBN4-8118-0639-5)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 佐世保市立中里中学校ほかで、コンピュータを利用した国語教育を実践した著者が紹介する記録。
コメント 小中学校でコンピュータに関する教育をしていると耳にするけれど、コンピュータというのは筆記用具のようなモノものでしかないと思う。書くこと自体を極めるのは書道家に(プログラム開発者に)任せておけばよいのであって、一般的には内容を高めるが大切だと思う。その一例がここにある。

 中里中学校のような国語日本語教育ならば、僕も国語の時間が楽しかったかもしれない。まる三は良い子(と評価されるのを気にしていた)ので、読書感想文となると「どう書いたらウケがいいだろう」なんて考えていた。こんなことを考えていたら、良い感想文が書けるわけがないのである。当たり前である。余談だけれど、このサイトで伝えたいことを書きたいように書いているのは至極しあわせ極楽無極である。