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「一寸の虫にも五分の魂」が大切?

2003.7.11

 長崎幼児殺害事件についての意見を訊かれた人の反応の多くは、「中学生がどうして……」といったものが多いようだ。でもね――

子どもってのは意外と、いや、かなり残酷なものですよ。

 僕自身のことを思い起こしてみても、蟻を踏み潰したり、「大雨だー」と言いながら巣穴にジョウロで水をかけたり、カナブン2匹を糸で結んで飛ばしたり(たいてい脚が取れちゃうんだけど)、蛇を振り回したり(千切れちゃうんだな、コレが)……。かなり残酷だ。

 だから(っていうのもなんだけど)、容疑者が未成年かもしれないという情報を耳にしたとき僕は、あんな残酷なことができるのは、分別のついていない子どもかもしれないと思ったのだ。自分の予想が当たったことを誇りたいんじゃないですよ、ホント。とは言うものの――僕も含めた大多数は――その残虐性が人間に向いてしまうことは皆無だ。問題視されるのは、哺乳類かどうかというところに線引きがあるような気がする。だから、犬や猫が虐待されると問題視されるんだろうと思う。

 「子どもは純真無垢なものだ」なんていう“幻想”は捨てて、子どもの残虐性をどう矯正していくか、あるいは発露させないようにしていくかを考えなければいかないんじゃないかなぁと思ったまる三でした。やっぱり「命の大切さ〜一寸の虫にも五分の魂」を納得させることなのかなぁ。