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三行書評 第108回

2003.7.15

 五つ星が満点。

俵万智・立松和平
『新・おくのほそ道』
(河出書房新社ISBN4-309-01433-X)
お薦め度 ★★★★
あらまし 松尾芭蕉「奥の細道」に対する俵万智の返歌と立松和平の文章で綴る奥の細道。「奥の細道」原文も収録。
コメント 素敵な写真も多数掲載されているのだけれど、撮影者が誰か分らなかった。誰だろ? 原文も収録されているので一石二鳥だ。
21世紀研究会
『常識の世界地図』
(文春新書ISBN4-16-660196-2)
お薦め度 ★★★★
あらまし 国・地域または時代によって異なってくる常識/非常識を多数紹介。巻末には小事典も附録。
コメント 手の甲を見せるVサインが失礼になる理由など、広汎かつ詳細に取り上げている。
橋本治
『ハシモト式古典入門』
(ごま書房ISBN4-341-01807-8)
お薦め度 ★★★★
あらまし 『桃尻語訳枕草子』『窯変源氏物語』『古事記』『絵本徒然草』などの現代語訳を手がけた著者が《受験生用のわかりやすい文学史》を目指した著作。
コメント 今まで読んだ橋本さんの著作は分りづらいものが多かったのだけれど、これは分りやすかった。受験生用だからか?
最相葉月
『絶対音感』
(小学館ISBN4-09-379217-8)
お薦め度 ★★★
あらまし 大雑把に言えば、音楽がドレミで聞こえ、和音だってドミソ〜と聞こえるのが“絶対音感”。5年前のベストセラー。
コメント 絶対音感あれば便利だろうなぁと思っていたら、歌詞が頭に入ってこないのだそうだ(そうじゃない人もいるけれど)。これはかなり不便だ。
音に関して活字で伝えるのは大変だね。