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地上波デジタル放送開始

2003.12.2

 地上波デジタル放送が東京・名古屋・大阪で始まった。

 NHKは大乗り気で、来週8日と比べると『食彩浪漫』『趣味の園芸』『いっと6けん(各地域ローカル番組)』『ひるどき日本列島』『スタジオパークからこんにちは』『お元気ですか 日本列島』(の一部)『クローズアップ現代』『地球・ふしぎ大自然』『夢みる葡萄―月曜ドラマシリーズ―』『英語でしゃべらナイト』などを休止して『デジタルテレビ新時代〜世界遺産からのメッセージ〜』という特別番組を放送していた。

 かく言うまる三はかなり醒めている。それはもちろん、まる三の住んでいる地域がエリア外だという事実に因るところは大きい。

と言っても12月中旬になれば、我が家が加入しているケーブルテレビ局が地上波デジタル放送の配信を始める予定だそうだ。都心で受信した信号を光ファイバーで転送して配信するらしい。ま、デジタルデータ伝送に必要なSTB(Set Top Box)という装置とかハイビジョン対応のディスプレイとかいった投資が必要なので、実現しようとは思っていないけれども。

 まる三は、BSデジタル放送が始まったときは“新しいもの”が始まったという認識だったのに対して、地上波デジタル放送に関しては“互換性のないもの”が始まったという受け止め方をしているのだ。

 それは、8年後の2011年にアナログ放送休止が決まっているという点に負うところが大きい。“家電産業特需”を狙っているとしか思われない総務省のこの愚策(とあえて断言)に賛同できないのである。

 「カラー放送開始以来の技術革新」という謳い文句に異存はないけれども、視聴者無視の感は否めない。