2003.12.10
今日のタイトルは『論語』(巻四 泰伯第八)から引用しました。読み下すと、「民は之を由らしむべし 之を知らしむべからず」です。
広辞苑によれば《人民を為政者の方策に従わせることはできるが、その理由を理解させることは難しい。俗に、人民はただ従わせればよく、理由や意図を説明する必要はない。由らしむべし知らしむべからず。》ということだそうです。
「どうするんですか?」と問われれば「状況を見て判断する」と応じ、「いつですか?」と問われれば「しかるべき時に」と応じ、「もし……」と問われれば「仮定の問題には答えられない」と応じてきた小泉首相も決断し、“イラク特措法に基づく対応措置に関する基本計画”を閣議決定した(全文はこちら)。
「いついつまでにこれこれこういう基準に従って決断します」という話は一切無く(これは誇張して言っているのではなくて文字通りそうだった)、「決めましたので御理解願います」となってしまったことが悔しい。バカにするのもいい加減にしろって感じだ。状況についてはマスコミを通じてある程度入ってくるから僕なりの粗末な思考回路で判断をするのだけれど、それが懸け離れていたところが輪を掛けて悔しかった(言葉を変えると小泉首相の“基準”がさっぱり理解できなかった)。
「けっきょくアメリカに約束したからなの?」と問うてみたいまる三でした。