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三行書評 第159回

2004.8.2

 五つ星が満点。

福江純
『最新天文小辞典』
(東京書籍ISBN4-487-79969-4)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 惑星・太陽・恒星・銀河といった天文学に留まらず、宇宙開発や宇宙創世神話や宇宙人まで、天体に関する事どもを網羅した辞典。特に、英名の語源と訳語の適切さに関するこだわりが見られる。
コメント ジャンルごとに14の章に分かれているのと見開きレイアウトを基本にしているので、ぱらぱらとめくってみて気になったところだけ読んでもOKだし、巻末索引が充実しているので調べたい事柄に素早くたどり着くこともできるという優れモノ。
奥田英朗
『イン・ザ・プール』
(文藝春秋ISBN4-16-320900-X)
お薦め度 ★★★★★
あらまし マザコンでロリコンでワガママな精神科医伊良部一郎と露出症の気味があるセクシーで無愛想な看護婦マユミが、いつの間にか患者を治してしまうシリーズ第一弾。第二弾『空中ブランコ』が第131回('04年上期)直木賞を受賞した。
コメント 笑える。ぐりぐりの◎だ。映画化の配役を勝手に考えてしまった。伊良部一郎は西田敏行さん、マユミはMEGUMIさん、大森和雄は勝村政信さん、田口哲也は遠藤憲一さん、岩村義雄は大高洋夫さん、安川広美は竹内結子さんでどーでしょう。津田雄太の配役が決まりませんです。
北原亞以子
『傷 慶次郎縁側日記
(新潮社ISBN4-10-389204-8)
お薦め度 ★★★★★
北原亞以子
『再会 慶次郎縁側日記
(新潮社ISBN4-10-389205-6)
お薦め度 ★★★★★
あらまし 隠居した定町廻り同心森口慶次郎の周りで起こる事どもを描いた時代小説。9月から始まるNHK金曜時代劇の原作。
コメント 宮部みゆき原作の『茂七の事件簿』のねたが尽きたから「慶次郎縁側日記」に乗り換えたのかもしれない。けど、雰囲気は非常に似ている。9月からが楽しみです