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特別扱い?

2004.11.12

 もう1週間ほど前だけれど、島田紳助容疑者が傷害容疑で書類送検された。今日はこの“容疑者”という肩書き(?)についての話。

ちょっとおさらいします。
まる三がマスコミに取り上げられるようなことがあった場合、普通ならば「まる三さん」とか「まる三氏」と敬称をつけて呼んでもらえるけれど、犯人ということになるとそうはいかない。
一般的な流れで言えば、逮捕状が出るまでは匿名――「同じ町内に住む男性」みたいなヤツ――だけれども、逮捕状が出た時点で まる三容疑者になる。これは逃亡中^_^;もそうだし書類送検されてもこのままだけれど、起訴が次のきっかけとなって まる三被告に変って裁判に突入する。で、刑が確定すると まる三受刑者もしくは まる三服役囚となる(場合によっては まる三死刑囚になってしまう)。刑期を終えて出所すれば敬称に戻るという決まりになっている。うーん、自分で書いててちょっと落ち込んできました^_^;。

 書類送検された人の肩書きが“容疑者”なのは当たり前なのだけれど、4日のニュースを見ていたら――

島田紳助所属タレント(NHK)
島田紳助司会者(TBS)

 と呼んでいた。りにったのがそれかい、って感じ。朝日産經日経毎日讀賣が“容疑者”で統一されていたのを確認するにつけ、なんか不自然だなぁと思った。

 出演してもらわなきゃいけない、というしがらみがあるからでしょうか?

翌5日、鈴木宗男被告に懲役2年という実刑判決が東京地裁で下されましたが、NHKがニュースで報じた際の肩書きは“被告”ではなくて“前衆議院議員”でした。これも、まる三の報道姿勢読解メディア リテラシー探知器に引っかかりました。これもまた不自然だと思います。