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ドラフト会議でわくわくできますか?

2004.11.20

 まる三は歌舞伎に凝ったことがあって、一カ月の公演中に何回も観に行ったりしたこともあった。そのうち市川猿之助丈が“スーパー歌舞伎”という新しい歌舞伎を始めた。実際に観に行けたのは『リュウオー』と『オグリ』くらいだったけれども、(解りやすい)ストーリー・スピード・スペクタクルという3つのSを打ち出したもので、大いに興奮したのを憶えている(ちなみに『リュウオー』は2カ月公演で7回観た^_^;)。

 ここからが本題。

 17日に行われた2004年新人選手選択会議(ドラフト会議)の模様をスカイA(朝日放送が出資するCS放送)の生中継で見てみた。感想を一言で言えば――

出来レース

 そこには、指名が競合して抽選になるというような見せ場スペクタクルも無く、(完全ウェーバー制ならば誕生する)一巡一位指名(=もっとも高い評価を受けた)選手は誰かという見せ場スペクタクルも無く、予定していた選手を他球団に指名されてしまったためにあたふたする首脳陣というスピード感(?)も無く、あるのは、前日までに報道されていた通りに決まっていくストーリーだけという次第であった。

NFL(全米プロフットボールリーグ)のドラフトでは、首脳陣(GM・監督・スカウト部長など)はドラフト会場ではなくて球団本部にいるそうだ。他球団が指名していくたびに、指名済み選手を除いたベストを探すための侃侃諤諤かんかんがくがくの議論をし、専用回線で結ばれた会場の担当者に指示を出すらしい。指名を促されてから一定時間(15分もしくは10分)で指名しないと飛ばされるとのことで、本当に大変らしい。
ちなみに、この議論が放送されることがあるらしく、ドラフト対象選手を熟知しているようなつうにとってはたまらないらしい。

 あれでは、中継用にショーアップしようとしてもどうしようもない。なんでもかんでもショーアップすれば良いというものではないけれどもね。