2日目
熟睡できて4時起床。外はすっかり明るい!さすがは高緯度の稚内です。
道路が濡れているけれど雨は降っておらずひと安心。
PCを立ち上げるも繋がらない・・・大元を切っているのかな?
予定通り5:20ホテルを出発。
昨日ラクな行き方をチェックしておいたので、スムーズにフェリーターミナル(以降FTと表示)に到着です。
券売機で周遊券をEdyで購入、周遊券と言っても割引になっているわけではないですが、都度買うより手間が省けます。
定期観光バス申し込み窓口が5:45に開くまでしばらく待ちました。
これから利尻に渡りそのまま定観に乗り、昼過ぎ利尻から礼文に渡ったら午後フリー、
翌日朝からの定観に乗って午後はフリー・・・の予定だったのですが、
段々お天気が回復して午後から快晴、でも明日は下り坂・・・の予報なので、
今日の内に全て入れてしまった方が無難と、利尻で定観、礼文に渡りすぐまた定観に乗るという強行手段をとる事にしました。
なので稚内FTにいる内に2島2定観バスのチケットも購入しました。乗継が15分しかないのでこれで安心ですね。
朝食はまだですし昼食をとる時間もなさそうなので売店へ。
簡単なお弁当もあったのですがイマイチ魅かれないので、カリカリカレードーナッツとシュークリームを購入しました。
2階の乗船口へ行くとすごい列ができていたのですが、それは10分早く出る礼文行きで、利尻行きはその半分位でした。
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この船で出発! |
頼りなさそうなブリッジでしょ・・・ |
乗船券を通す有人改札口を抜け、階段かエレベーターで1階へ下り、船の横まで歩き、
頼りなさそうなブリッジを渡って船の横っ腹にポッカリ開いた入り口から乗り込みます。
(後日談:ちゃんとした改札口があったのは稚内だけで、利尻・鴛泊港も礼文・香深港も船の横に直接並ぶ形式でした。)
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広い椅子席のある船でした。なかなかきれい! |
デッキのチェアー |
事前チェックでは2等は全席畳敷きタイプだったのですが、広くてきれいな椅子席ロビーのある船でした。
両窓際に3席、その内側がそれぞれ通路、センターは2席+3席が柱の両サイドにあるのでかなりワイドなロビーでゆったりです。
私は早く乗ったので窓際をゲットできました♪ しかも隣に誰も来なかったので3席ゆうゆう使えました。
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昨日見た稚内北防波堤ドーム |
稚内港を出る所の赤い灯台 |
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左カレードーナツ、右シュークリーム、後は北海道の強炭酸水 |
まずは腹ごしらえ^^;
昨日スーパーで買っておいた「北海道の強炭酸水」を飲みつつ、「カリカリカレードーナツ」を・・・これとっても美味しい♪
ドーナツといっても普通のカレーパンなのですが、パン生地もカレーもうまうま〜♪1個しか買わなかったの激しく後悔です。
窯焼きシュークリーム、これはごくごく普通・・・と言うか、カレードーナツに感動した後なので霞んじゃったのかも・・・
利尻島の鴛泊港には定時の08:10に到着、船を降りるとすぐ左手にバスが停まっていました。
チケットを持っているのでそのままバスに直行です。
すでに半分くらい乗っており、稚内からの船の乗客待ちだったようです。では出発!
まずは鴛泊港から5km程の姫沼へ。
姫沼
原生林に囲まれた神秘的な沼。木道が沼を取り巻き、20分程で1周できる。
風のない晴れた日には、水面に「逆さ富士」を見ることができる。 |
吊り橋を渡って沼の入り口までガイドさんが案内&説明し、後は出発の9:05まで解散です。
お天気が良ければ姫沼に利尻山が映り「逆さ富士」になるそうですが、
生憎の曇天、すそ野がほんのちょっと見えるだけで実物さえ見えませんでした。
でも雨よりはマシ、遊歩道で沼を一周して気持ち良かったです。
(後日談:利尻も礼文も今朝まで土砂降りだったそうです。)
姫沼を出発し、次は25分ほど走った鬼脇にある利尻島郷土資料館へ。
利尻島郷土資料館
利尻の、「自然と生き物」「原始と古代」「近世と近代」「ニシンの恵みと栄華」を展示した資料館。 |
ここで一番見たかったのは上の真ん中の写真でした。資料館の入場券もこの写真が印刷されています。
冬は厳しいため、利尻や礼文には熊だけでなく野生の小動物や蛇なども一切いないそうです。
冬眠すると凍死してしまうという笑い話みたいな事が理由なんですが、
1912年(明治45年)、そんな利尻島に本道から1頭の大きな熊が海を泳ぎ渡って来たそうです。
途中でニシン漁の船を転覆させ、たどり着いた旭浜で捕殺されたのを撮ったのが上の写真なんですが、
後に並んでいる島民と比べれば、いかに大きな熊だったのかよくわかります。
何メートルあるのか深い海を、何キロあるのかあの巨体で泳ぎ切るとは・・・
郷土資料館からオタトマリ沼はバスで約5分と近いです。
オタトマリ沼
利尻島の南に位置する沼で、日本最北限の赤エゾマツの原生林に囲まれている沼。
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オタは砂、トマリは港という意味だそうです。
オタトマリ沼越しの雪をいだいた利尻山は、北海道名菓の白い恋人たちのパッケージにも使われている名勝なんですが、
やはりすそ野しか見えず残念です。でも空が段々青くなってきたので期待も高まります。
オタトマリ沼も周囲を歩けるそうですが、ここでの自由時間は25分、一周するにはちょい短い、撮るだけなら長すぎる・・・
なのでみんなお買い物やおやつタイムになってしまいます。バス会社と売店の思惑にまんまと・・・ってな所?
ガイドさんお勧めの昆布とイカのふりかけを買い(でも香深のスーパーの方がずっと安かった(-.-)・・・)
ウニのお寿司を食べました。注文してから握ってくれるので海苔はパリっとしているし、何より濃厚なウニがうまうま〜!
次はオタトマリ沼から10分ほど走った仙法志御崎公園へ。
向かう途中の道端に保護されているリシリヒナゲシを車窓から見ました。
まだちょっと早いので咲いていたのはたった一株ですが、強い寒風に耐えるように揺れていたのが印象的でした。
仙法志御崎公園
利尻島の最南端にある公園。利尻山から流れた溶岩から成る奇岩・怪石が連なる独特の風景が見られる。 |
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やっと見えてきた利尻山と奇岩群 |
いるかな・・・? |
いましたねぇ〜ゴマちゃんです。 |
利尻山から流れ出た溶岩から成る奇岩が海岸線に続き、岬の先の自然観察場にはゴマフアザラシがいました。
ゴマちゃんのご飯(有料)のお椀を持っている人が動くたびにゴマちゃんがあっち行ったりこっち来たり・・・
お椀=ご飯と覚えているようです。
利尻島の西側は奇岩が点在する変化に飛んだ岬が続き、左側の席で正解♪
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北のいつくしま弁天宮 |
人面岩ポインタしてね |
寝熊の岩ポインタしてね |
人の横顔に見えるという人面岩は、鉢巻が物を言っている風もありますが・・・
頭を向こうにしうつ伏せに寝そべっている熊のように見えるという寝熊の岩・・・
寝熊の背中にはウミネコの巣があり、抱卵中のウミネコが卵の位置を変えているのが見えました。(上右の写真)
他にも色々奇岩があるのですがこの二つが一番有名みたいですね。どちらも車窓からの見学でした。
利尻山見返台園地
利尻山登山道・沓形ルートの3合目にある展望公園。 |
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ひたすら登ります… |
無料の望遠鏡もありました |
頂上までもうちょい! |
沓形港にはパシフィックビーナス |
遊歩道を15分?位登ると標高500mの所に東屋があり、海側には沓形港、山側には直近に利尻山が見えます。
強い風が雲をどんどん飛ばしてくれているのですが次から次から湧いてくるので、利尻山の頂上は残念ながら見えず・・・
ここの望遠鏡は無料でした。
沓形岬公園
利尻島の西端にある岬、海側の半分の岩場が原生花園のようになっている。 |
強風に折れそうに揺れている岩場のエゾカンゾウが印象的でした。
港側にはパシフィックビーナスの麗姿も・・・
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リシリア 普通に美味しい水でした |
売店で名水100選にも選ばれている甘露泉水の入ったリシリアを購入。
私は繊細じゃないのか?リシリアの美味しさはそれほどわかりませんでした。
沓形岬公園を出発すると20分ほどで終着の鴛泊港に到着、礼文島行きの船の前には列ができており、5分ほどで乗船となりました。
やはり周遊券にしておいて正解ですね。
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礼文島・香深港行ただ今乗船中!ポインタしてね |
13:10発のこの船は椅子なしの全畳敷タイプ、所要時間40分なのでデッキの椅子に座っていることにしました。
その間に今夜のお宿に電話をし、定観バスが香深港に帰着する頃迎えに来てもらいたいとお願いしておきました。
礼文島・香深港には定時の13:50到着、船を背に左手の駐車場の定観のバスへ。なんと2階建てバスでした。
定刻の14:05出発、まずは礼文島西北部のスカイ岬へ向かいます。
スカイ岬(澄海岬)
絶壁と奇岩が続く海岸線と澄んだ海のコントラスが美しい岬。眼下の海底が見えるほど透明度が高い。 |
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エゾノシシウド(蝦夷猪独活) |
チシマフウロ(千島風露) |
駐車場から高山植物が彩る坂道を少し登った所にスカイ岬の展望台がありました。
結構な高台なのですが海底までくっきり見え、噂どおり透明度の高い海がとてもきれいでした。
例年なら時すでに遅しのレブンアツモリソウですが今年は少し遅く、状況はよくないものの数株咲いているとの事なので
スカイ岬から浜中に向かう途中にあるレブンアツモリソウの群生地に立ち寄りました。
レブンアツモリソウ(礼文敦盛草) |
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きれいですが崖の上でちょい遠い |
近いけど逆光で見にくいですねぇ |
これも逆光気味ですが・・・ |
この群生地は高低差のある遊歩道でぐるっと一周でき、他にも色々見ることができました。
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クルマバソウ(車葉草) |
ハクサンチドリ(白山千鳥) |
エゾチドリ(蝦夷千鳥) |
クゲヌマラン(鵠沼蘭) |
スコトン岬(須古頓岬)
礼文島最北端の岬、後ろにはトド島、さらに晴れた日にはサハリンも見えるという。 |
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トド島をバックに・・・ |
礼文最北端です! |
昆布ソフト |
ポインタしてね |
すっかり晴れ切って青空が眩しい中、360度見渡せるスコトン岬からの絶景は感動ものでした。
最北限のトイレを使い、最北限の売店でガイドさんお勧めの昆布アイスを・・・
ラクトアイスっぽいので私にはちょい・・・乳脂肪分の高い濃厚なアイスの方が好きだなぁ・・・
礼文島最北端のスコトンからほぼ南端にある最後の見学地・桃台猫台へ。
礼文島には利尻島のような一周道路はなく、島の東側に車道、西側はトレッキングロードしかありません。
なので香深港までは来た道を戻り、さらに南へ向かうためトータルで45分ほどかかりました。
桃台猫台
桃岩と猫岩を見渡せる展望台、略しているのがなんとも面白い。 |
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桃台猫台から遠くに猫岩を… |
猫岩 |
桃岩 |
センダイハギ(先代萩) |
山側には250mの桃岩、見る角度でだいぶ感じが変わる岩です。
以前は登ることもできたそうですが、危険個所が多く事故も多かったので今では立ち入り禁止になっています。
海側に目を移せば、顔を広い海原に向け背中を丸めたまさしく猫岩が見えます。逆光なのでうまく撮れませんでしたが・・・
展望台入り口にはたくさんのセンダイハギが咲いていました。
終着の香深港FTに着くと、お宿のお迎えが来てくれていました。
利尻や礼文のほとんどの宿泊施設は、FTや空港(利尻のみ)への無料送迎をしてくれるので便利です。
礼文(泊まっていない利尻は不明)では、異なった宿泊施設の連泊の場合、荷物を次のお宿に届けてくれたり、
一定の距離までだと思いますが、トレッキングコースの入り口などへの送迎もしてくれるので、
レンタカーや自前の車ではない旅行者にとても親切ですね。
夕食の時間まで1時間ほどあるのでお風呂へ。
大きい旅館ではないので大浴場というほどではなく、蛇口は5か所ありましたが、気遣いせず入るなら3人が精一杯かな。
それでもさっぱりして部屋に戻り、ひと休みしてから食堂へ。
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毛蟹♪ |
烏賊・南蛮海老・カレイのお造り♪ |
ウニ♪ポインタしてね |
醤油いくら♪ポインタしてね |
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鉄板焼きポインタしてね |
じゃが芋団子の蟹餡ポインタしてね |
メバルの煮付♪ |
帆立のガーリック焼き |
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チーズ風味の蟹シューマイ |
グリーンアスパラ |
胡瓜とモズクの酢の物 |
スモークサーモンと水菜のサラダ |
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デザート(白玉、キウイ、苺、黒蜜) |
昆布焼酎♪ |
冷たくいただくものや熱々のお料理は、タイミングを見て一品づつ出してくれる気配りが素晴らしいです。
もちろんお味はどれもすべてグッド! ダメダメやソコソコはひとつもなかったですねぇ。
上の画像の♪がついたものはその中でもとりわけ美味しかったものです。
毛蟹、画像では少なく見えますが、脚の後にたっぷり身がつまった肩の部分があります。
ヒラメのお刺身は食べた事ありますが、カレイのお刺身はたぶん初めてかもしれません。
海水で洗っただけの高級なエゾバフンウニは濃厚でうまうま〜♪ 昆布焼酎とグッドマッチング〜ですなぁ。
最後にご飯とお味噌汁がでたので、ミニいくら丼にしてシメました♪
明日泊まるお宿に連泊できなかったので仕方なく1泊だけ予約したお宿だったのですが、
こちらに連泊でもよかったと思う位美味しい夕食でしたし、お部屋もきれいでした。
部屋に戻るとお布団が敷かれていました。
寝具はとても清潔、寝間着風でない浴衣も好感度UPです。
事前情報ではネット不可だったのですが、部屋によっては無線LANが拾えるとお聞きしたので繋いでみたら拾えました。
稚内で買って飲み切れなかったお酒を飲みつつネットしたり、全く予定の入っていない明日の計画をしたり・・・
明日は時間に追われてはいないのでゆっくり起きればいい・・・と思いつつ6時に目覚ましをセットし、0時にお布団へ。
お布団で寝るの久し振りです。ではおやすみなさい。