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3日目



目覚まし時計の音で6時起床。
窓を開けると、今は止んでいるけど雨が降ったようで濡れており、どんより鉛色の雲が垂れ込めています。
今日は丸々1日あるのでのんびりしてから8時すぎ朝食へ。
朝食は8時半までなので最後だろうと思っていたら、昨夕食のメンバーの半分くらいが私より後に来ました。


左上のホッケの燻製が美味しかった♪

ホッケの燻製が感激ものでしたが、その他はごくごく普通の朝ごはんでした。

お宿のスタッフに今日歩くところの相談をしたら、パンフや資料を見せてくれながら色々親身になって調べてくださり、
フラワーロードと呼ばれるほど高山植物が豊富な桃岩展望台コースの、桃岩イン知床アウトを勧めてくれました。
ただこれだと知床から戻るバスの時間にうまく合いそうもないので、
反対ルートの知床から入り元地灯台に着いた具合で、同じ道を戻るなり、桃岩まで完歩するなり決めることにしました。
戻るならバスの時間が合うし、桃岩まで歩いた場合は近くなるので最悪の場合タクシー呼んでもいいかな?と。

チェックアウトし、荷物は今夜のお宿に届けていただくようお願いし、知床まで車で送っていただきます。
知床岬の知床と同じ字なんですね。
すっかりお天気も良くなり青空に太陽燦々なのですが、風が強く冷たいです。
歩くにはもってこいですが、紫外線も相当強そう・・・


小さな集落の知床ですがトレッキングルートの入り口なので、可愛らしい待合室のあるバス停がありました。
ここまで送っていただき、待合室内の時刻表を念のためチェックしてから歩き出しました。
しばらくは車も通れる石ころがゴロゴロしているダラダラ坂を上るのですが、これが結構つまらない・・・
誰も歩いておらず、花もない道をひたすら歩いていたら前方に男性一人発見!
その男性、花もないつまらない道なのにふと横に消えたりするので、今度はちょっと不安になってきた・・・
変な人だったらどうしよう・・・あえて私も歩みを少し遅くしたりしていたら、
桃岩側から歩いてきたと思われる人がひとり、またひとり・・・と来たので、安心してスピードアップしました。^^;

これ以降の花の画像について
もっとたくさんの種類の花を見、撮ったのですが、比較的はっきりしているものだけアップしています。
素人判断なので花の名前が間違っているかもしれません。またわからないものはブランクにしてあります。
間違っていたり、ブランクの花の名前をご存知でしたらご一報いただけると幸いです。



< 桃岩展望台コースってこんな所 >

桃岩展望台⇔元地灯台⇔知床までの、島の南側にあるトレッキングコースで、
通称「フラワーロード」とも呼ばれ、草地、湿地、岩場など変化に富み、礼文に咲くほとんどの花を見ることができる。

あんな高い所まで登ったり・・・ 登ったら下りるの繰り返し・・・ 絶景です!ポインタしてね 元地灯台ポインタしてね
こんなギリギリな所も・・・ こんな高い所も・・・ 後からと前からの猫岩ポインタしてね 桃岩展望台から桃岩と遠く猫岩も


< 桃岩展望台コースで見たお花 >

ハクサンチドリ(白山千鳥) キジムシロ(雉莚) チシマフウロ(千島風露) センダイハギ(先代萩)
レブンハナシノブ(礼文花忍) ヨツバシオガマ(四葉塩竃) エゾチドリ(蝦夷千鳥) ミヤマオダマキ(深山苧環)
オオハナウド(大花阿独活) エゾエンゴサク(蝦夷延胡策) エゾカンゾウ(蝦夷萱草)

バス停から10分ほど歩くと段々高山植物も増えてきてましたが、その向こうはクマザサが広がっており単調な景観です。
元地灯台まで行くと高台になり、海の景観も加担して段々絶景♪これぞ礼文のトレッキングって感じになってきました。
今来た道を戻るのは絶対つまらないので、桃岩展望台まで完歩することにしました。
実際、元地灯台から桃岩展望台までが一番のハイライトだったので、あの時決断して良かったですが、
結構アップダウンのあるコースでしたね。
いくつかのガイド付きツアーの人たちとすれ違いました。手頃ながら多彩なので人気のルートのようです。


当初8時間コースを歩くことも検討していたのですが、2泊とも夕・朝2食付のお宿なので、ランチがとれるのは今日のみ。
名物うに丼が食べられるのは今日のランチしかないのです。
という事で、香深に戻りやすいこのコースを選びました。トレッキングよりうに丼を選んだってわけ・・・^^;

停留所に行くとあと20分ほどでバスが来るようでラッキ〜♪

香深に戻り、目指すお店に向っていたらスーパー見っけ!入ってみると漁協直営で海産物が豊富で安い!
しかもクールの宅配扱いもしてくれるというので、ここでお土産をまとめて購入することにしました。
購入したものと一緒に宅配代もまとめてレジで支払え、
私が精算している間に、お店の人がひとつずつ新聞紙に包みながら箱に詰めてくれるのでラクでした。
他所で買ったものも入れてくれるとの事なので、お隣で昆布焼酎を買ってそれも入れてもらいました。

チェックしていたうに丼のお店は3か所ありました。
お宿の人にお勧めを尋ねたのですが、色々事情があるのか?「どこもほとんど同じ」と地元民情報は得られず・・・
とても親切だったこのスーパーの上にある同じ漁協が直営している「かふか」は、
私の調べた3つの内のひとつでもあったので、ここでいただくことにしました。


左:キタムラサキ、右:エゾバフンウニ

温泉卵、もずく、香の物、みそ汁が付いているうに丼は、キタムラサキとエゾバフンウニが半々に盛られていました。
やはりエゾバフンウニの方が濃厚で、舌に絡みつくねっとり感がめちゃうま〜でしたねぇ。


今日のお宿に一旦行ってみようと香深フェリーターミナル(以降FTと表示)から電話をしたら、
「船が着く時間なのですでにFTに迎えに出ているので、直接乗ってください」とのこと。
通りに出てみたらすぐ目の前に停まっている車を発見!グッドタイミングです。
到着のお客さまを待っている間に、「夕食までの時間でどこかお勧めの場所ないですか?」と尋ねたら、
林道コースを歩き途中で香深に抜けるルートを教えてくれました。
レブンウスユキソウも1輪咲いているって噂だよ・・・と。

お宿に着き部屋に案内されると、私のピギーもすでに届いていました。
軽く荷物を整理し、10分後に林道コースの入り口までまた車で送っていただきます。送迎がとてもありがたいです。
ご主人から「桃岩コースを歩いた後、どうしてそのまま林道コースに行かなかったの?」と言われてしまいました。
実は桃岩展望台コースの桃岩側と林道コース入口はとても近かったのです。
「うに丼食べたかったから・・・」と言ったら笑われてしまいました。



< 礼文林道コースってこんな所 >

島の南の元地側林道入口⇔香深井側林道入口を結ぶ約8キロのコースで、利尻富士(利尻山)と東西の海が眺められる。
「ウスユキロード」とも呼ばれるほどレブンウスユキソウ(礼文版エーデルワイス)の宝庫である。

最初はつまらない・・・ クマザサの段々畑、遠く利尻山も♪ レブンウスユキソウ群生地 咲いているよ!のマーク
利尻山を眺めつつ歩けるコース 市街地への抜け道 背丈より高いクマザサの畝を歩く 最後は高い木々の小路を抜け・・・


< 礼文林道コースで見たお花 >

コキンバイ(小金梅) ミヤマオダマキ(深山苧環) レブンウスユキソウ(礼文薄雪草) イワベンケイ(岩弁慶)
マイヅルソウ(舞鶴草) ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花) ハクサンチドリ(白山千鳥)ポインタ ゴゼンタチバナ(御前橘)
レブンハナシノブ(礼文花忍) エゾノシシウド(蝦夷猪独活)

林道コースは狭いながら車も入って来るので(私が歩いた時は3台の車とすれ違いました)、
最初は歩いていても普通の道のようでなんだか面白みがなかったのです。
でもしばらく歩くと、段々畑風のクマザサの畝の向こうに利尻山が見え、高山植物も道端に彩りを添え、
月の丘辺りまで来ると高低差も出てきてやっとトレッキングコースらしくなりました。
月の丘の先の急斜面の細道がレブンウスユキソウ群生地だったのですが、気が付かず通り過ぎ、
レンジャーさんの駐在する所まで行って尋ねると、リボンが付いている所の3m位上に1輪咲いていると教えていただきました。
再び戻って見てみると、やっとガクが開いたばかりのレブンウスユキソウ見っけ!
遠いし急斜面の上の方なのであまりよく撮れていませんが・・・
でも自然の中のレブンウスユキソウをこの目で見ることができたので、歩いてきた甲斐がありました。

時間があれば礼文滝にも行きたかったのですが今日はタイムオーバー、香深に抜ける近道を通ってお宿に帰ります。
入口は遮断棒がかかっていたのですが、レンジャーさん曰く「緊急車以外の車を入れないため」らしいです。
なので安心して横から入ったのですが、ここはさっき見たクマザサの畝の間の道で、背丈より高いクマザサがちょい怖い!
いないとはわかっていても、熊が出てこないか?蛇が出てこないか?変質者が隠れていないか?ドキドキしながら歩きました。
クマザサの畝を過ぎ、森の中を抜けると町民スキー場の上に出ました。
眼下に今日泊まるお宿が見え、その向こうにはなだらかなすそ野が海に落ち込む利尻富士・・・
いろんな角度から利尻山を眺められたコースでした。
ゲレンデって靴で下りると結構急なんですね。ここで尻餅でもついたら腰痛めそうなので慎重に下ってお宿に戻ると・・・


< お宿の庭で見たお花 >

レブンウスユキソウ(礼文薄雪草) レブンキンバイソウ(礼文金梅草) ミヤマオダマキ(深山苧環) ヒナゲシ(雛罌粟)
ポインタしてね ポインタしてね

ガ〜ン!なんときれいに咲いているレブンウスユキソウ発見!
自然に咲いているものはまだ時期尚早ですが、栽培しているのはしっかり咲いているんですね。
レブンウスユキソウが見たくて林道コースを歩いてきたのに・・・
崖の上の遠い所の、やっと咲きかけのたった1輪を見て感動したのに・・・
目の前に立派なレブンウスユキソウが咲いておりました・・・複雑・・・


夕食まであと1時間なので、お風呂に入ってのんびりしました。今日はバス付のお部屋なので気兼ねなしです。
小さなお宿なので、ご飯は18:15から・・・と時間指定されています。
5分前に行くつもりだったのですが、10分前に「よろしかったらどうぞ〜」と電話がかかってきてしまいました。(汗)

オードブルポインタしてね シーフードサラダ 生ハムと糠ホッケのマリネ カレイのフライ
ウニはこうして♪ポインタしてね エゾバフンウニのポテトコロッケ レアチーズケーキポインタしてね

まず最初は「海鮮舞い」と名付けられたオードブル、
グリルした烏賊と南蛮エビ、帆立のフライがワングラスのロゼワインと共にサーブされました。

次に画像はありませんが平皿に盛られたホッケのすり身団子入りのミソスープ。これは全くの味噌汁でした。
無理に平皿&スプーンにせず、最後にご飯と共に出した方が違和感ないかも・・・
ちなみにご飯も平皿で出されました。

エゾバフンウニ、超うま〜♪
半分は昆布焼酎と共にお刺身でいただき、残りは最後にミニうに丼にしていただきました。
コレステロール値高そうな昨日からの日々です。^m^

シーフードサラダとして出された一品。
これもわさびが添えられ、小皿の醤油があるのだから無理に洋風仕立てにしなくてもいいような気がします。
でも黒カレイと水蛸の刺身はとっても美味しかったです。

そして生ハムと糠ホッケのマリネ。
糠ニシンは食べた事ありますが糠ホッケは初めて、とても美味しかったです。
昼間スーパーで買い物した際、糠ホッケも宅配の中に入れたのですが、もっと買っておけば良かったな・・・

カレイのフライ、ウニっぽくしてあるのが微笑ましいウニ入りのコロッケ、共に普通かな。

最後にレアチーズケーキとコーヒー。ドリップ式の淹れ立てコーヒーがお代わりOKなのでうれしい♪



部屋に戻り、周りは何もない、お風呂も入っちゃたし・・・と、こんな手持無沙汰な時はPC立ち上げるのが一番!
ただ結構重いのは私サイドの問題なのかなぁ・・・?
ま、時間に追われてはいないのでのんびり遊んでから、23時と言う良い子のおねむの時間にベッドへ。



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