2001.6.16
一昨日のことでございますが、電車に乗ったのでございます。学校帰りの高校生がずいぶん乗っておりまして、ドア付近は女子高生でいっぱいでございました。痴漢に間違われてはたまらないので奥へとむかったのでございます。通路には男子高校生が座りこんでいたのですが、なんとか隙間をみつけて吊り革に掴まったのでございます。
それから15分ほどの乗車だったのですが、降車駅の手前でピキピキピキという音が聞こえてきましたのでございます。図画工作の時間によく聞いた音――
カッターナイフの刃を出す音
――です。ふと見ると、真ん前の座席に座っている男子学生がカッターナイフの刃を出して見ているのでございます。いや、嘘なんかついてませんて、ホントだってば。彼は、確かめるように表裏を裏返して見たあと、またピキピキピキと刃を引っ込め、筆箱に入れてカバンにしまったのでございます。幸い刃傷沙汰にはいたらなかったのでございますが、彼は何のために車内でカッターナイフの刃を出してみたのでございましょうか? 2日考えましたがやっぱり解らないのでございます。
あー怖かった。恐怖のあまり言葉遣いもおかしくなってしまったのでございます。