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脱記者クラブ宣言

2001.6.22

 田中康夫長野県知事が「脱記者クラブ宣言」を発表したのは先月15日。これに対して今月21日、16社が加盟する長野県政記者クラブが見解を発表した(全文:SBC信越放送のサイトから)。

 記者クラブ制度の弊害を読んだことがある。もちろん新聞でではない。

発表資料を待っていれば情報は手に入るが、それを鵜呑みにしてウラを取らないというような“不心得者”もなかにはいるらしい。
官僚側の言いなりという面もある。近々の例では、田中眞紀子外相に関するリーク記事が新聞等に載るのは記者クラブのせい(おかげ?)らしい。官僚が漏らす内容を書かないと以後情報を提供してもらえなくなるので記事にする。
報道の中身が知りたいことではなく伝えたいことになっている。
――などなど。

 ひとことで言えばぬるま湯だ。

 長野県政記者クラブが守りたいのは、報道の自由ではなくて居心地の良いぬるま湯=既得権益のようだ。

 市と県の違いはあるが、鎌倉市が、記者クラブへの「記者室」の提供を止め、すべての報道機関がつかえる「広報メディアセンター」にしたのは1996年4月である。