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進化した(?)プロレスWWF

2001.8.16

 まず最初に訂正です。
世界陸上女子マラソンの視聴率は25.3%でした(関東地区ビデオリサーチ調べ)。8月6日から13日までの全番組の中で最高でした。さらに、レース終了後の番組(25時30分〜26時)でさえ20.5%と驚異の数字。喜んでるだろうなぁ>TBS。

ビデオリサーチのサイト

第6回ワールドゲームズのことは以前書いた。いよいよ16日から秋田で始まるのだ。16日はNHK教育で開会式の模様を、26日までの期間中はBS1でその日のハイライトを、9月2日(日)にはNHK総合で総集編が放送される。実はかなり楽しみだ。

第6回ワールドゲームズ公式サイト

 

 BSなんてことを書いてしまった勢いを駆って、今日はCSの話。

 Jスカイスポーツ(2003年10月1日よりJスポーツ)というチャンネルがある。その中のコンテンツの一つにWWFがある。World Wrestling Federationというプロレス団体だ。

 アメリカにはWWF・WCW・ECWという3大プロレス団体があったのだが、まずECWが解散し、所属レスラーたちはWCWとWWFに分かれた。WCWも頑張っていたのだが、ついに、WWFオーナー・ビンス=マクマホンの息子シェインがWCWを買収した。その上、ビンスの娘ステファニーがECWを復興させて親子3人が3団体それぞれのオーナーに納まった。事ここに至って、WWFに参加していた旧ECW選手たちも元の鞘に戻り、ECW&WCW連合vs.WWFという抗争が持ち上がった。実質的にはWWFの一人勝ちであるものの、テレビ的には子供2人が父親の団体を潰すと息巻いているのだ。

 えーと。ついてきてますか?

 ともかく複雑なのだ。なぜこんなに複雑かというと脚本家がいるから(これはWWFも認めている)。誰が最強かという話はもうどこかに行ってしまっていて――確かに王座戦になればどちらが強いかという話題になるが――抗争と確執と集合と離散が続く。

 で、特番INVASION(侵食)がJスカイスポーツ(2003年10月1日よりJスポーツ)で放送された。もう細々こまごまと説明するのは諦めた^_^;が、やっぱり意外な展開で面白い。WCWとWWFのレフェリー同士が戦うとか――オールドファン向けに分かりやすく言えばジョー樋口とミスター高橋が試合をするのだ――、相手を下着姿にした方が勝ち(もちろん女性だけど)というその名もブラ&パンティーマッチとか、10人タッグマッチでの思いもかけぬ裏切りとか、とにかくエライコトになっている。ラッシャー木村ではないけれど、マイクパフォーマンス(リング外での演技と言い換えてもいい)ができない選手は、いくら強くてもスターにはなれない世界でもある。

 WWFはプロレスではなくて、体を張った出演者が織り成す連続ドラマである。というのが今日の結論。

WWF(現WWE)公式サイト(英語)
WWF INVASION公式サイト(英語)

 そういえば――WWFオーナー・ビンス=マクマホンは、テレビ局NBCと組んでアメフトの新興リーグXFLを立ち上げたが、視聴率が伸び悩んだため1シーズンで終了してしまった。えらい損をしてしまったらしい。

 まったくの余談であるが、フジテレビ『ジャンクスポーツ』のグルグルフラッグスにおいて選手入場時にかかる曲は、スター選手カート=アングル(96年アトランタ五輪レスリング金メダリスト)の入場曲だったりする。