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『千と千尋の神隠し』を観てきた

2001.9.6

 僕は人ごみが苦手だ。とは言っても、最近はそれほど凄い人ごみには遭遇しない。川崎に住んで都内に約10年通勤していたので、E電(浸透しなかったねぇ)のラッシュや渋谷ハチ公口交差点の雑踏を知っているからだ。県都であっても地方都市の雑踏なんて高が知れている。その延長上で行列も苦手だ。先日『千と千尋の神隠し』を断念したのは、それらのせいだ。「まあ(児童生徒学生の)夏休みが終わって、まだその気が残っていたら観に行こう」くらいの気持ちでいたのだ。
ところが、夏休み終わり間際になって中2の姪からメールが来た。「いつかは観て下さい」と頼まれて(?)しまったのだ。そうなるとイヤとは言えないので観に行ったというわけ。

 前置きが長くなってしまった。

 県都で(ということは県内で)一番大きな映画館(定員431名)だったのだが、あんなに大勢で映画を見たのは久しぶりだ。夏休みも終わった平日の初回(11時30分〜)だったが、なかなかの盛況である。客層も多彩で子供から老年までいる。組み合わせもこれまた多彩。母と娘(姑と嫁?)、パパとボク、夫と妻、彼と彼女、俺とお前、トモトモとエミリン(なんじゃそりゃ)……。僕みたいな単独者もいる。なんかもう感動的ですらある。

 正直な話、「もうマジ超カンドー☆(T^T)」(by中2の姪)とまではいかなかったが、それは――パンフレットに書いてある通り――10歳の女の子向けに作られた映画だから仕方ないのかもしれない。ちなみに僕はパンフレットは買わないことを原則にしている。パンフレットを買ったら僕の負けなのだ(謎)。ちなみにパンフレットを買った映画を遡ると、『ナビィの恋』(2000年12月)『ムトゥ踊るマハラジャ』(1999年4月)『HANA-BI』(1998年5月)だから、今年はこれで打ち止めだ。

 閑話休題。

 じゃあつまらなかったかというとそんなことはぜんぜんなくて、椿・紫陽花あじさい・梅・躑躅つつじが咲き乱れる庭を駆け抜けるシーンの綺麗さに思わず唸ったし、湯に入りに来る神様たちのユーモラスさは微笑ましかったし、船や電車に乗りたくなった。つまり一言でいえば、「不思議の国」の世界観にうっとりだった。

 ラスト、油屋の前で湯婆婆が「ファイナルアンサー?」と言ってくれないかなぁと思ったのは僕だけではあるまい。

『千と千尋の神隠し』公式サイト

 それではまた……の前に^_^;。

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